目次
弘法大師空海と同行二人を体験できる喜び
第1番 霊山寺―八十八ヵ所霊場の発願の寺
第2番 極楽寺―弘法大師が手植えした樹齢1200年の「長寿杉」がある
第3番 金泉寺―長寿をもたらす黄金の井戸を持つ寺
第4番 大日寺―幽玄な雰囲気が漂う山間の札所
第5番 地蔵寺―200体の等身大羅漢像が迎える
第6番 安楽寺―弘法大師によって温泉湯治が伝えられた
第7番 十楽寺―「治眼疾目救済地蔵尊」に眼病の霊験がある
第8番 熊谷寺―四国霊場最大級の仁王門を構える
第9番 法輪寺―寺宝として明治天皇から下賜された「弘法大師御衣」が伝わる〔ほか〕
著者等紹介
家田荘子[イエダショウコ]
作家。高野山真言宗僧侶。日本大学芸術学部放送学科卒業。高野山大学大学院修士課程修了。10以上の職歴を経て作家に。平成3年、『私を抱いてそしてキスして』で第22回大宅壮一ノンフィクション賞。1999年、高野山真言宗鹿児島最福寺で得度をし、2007年、高野山大学で伝法潅頂を受け僧侶に。高野山高等学校特任講師。近畿36不動霊場会大先達、四国八十八カ所霊場会公認大先達(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
25
札所ごとに作家さんならではの感想、行き方、蘊蓄が詰め込まれている。ミニガイドブックみたい。家田荘子さん、徒歩でのお遍路さんです。同行二人と言われますが、お大師様を側に感じながらと言えど凄いです。私はうどん県中讃地区生まれですから近くの下記の札所にはよくお詣りしました。 第75番 善通寺、 第78番 郷照寺、 第79番 天皇寺、 第81番 白峰寺、 第82番 根香寺、 第84番 屋島寺 懐かしいです~。2018/10/04
なにょう
15
この方は超人なのか。まずは体力。そして、企画力と実行力が凄い。★寺と寺の距離がばらばらだ。数キロ地帯に3、4箇所あるかと思えば、次の寺は70キロ先ということも。時間も限られてくるので、しっかりとした計画が必要だろう。自分の苦手な所だ。★ロードサイドショップとか意外に少ないのかなあ。ファーストフードに立ち寄ったのも数回?★自分の四国のイメージは、愛媛県の瀬戸内のイメージである。温暖で海がキレイ。でも、この本からは山ばっかりやん、という印象を受けた。2016/06/05
更夜
12
またお遍路本を読みました。家田さんは、高野山真言宗僧侶だそうで、この本は本格的です。お遍路といってもひと月に2泊3日で全てを歩く「歩き遍路」を一年かけて回ります。僧侶としての行は他にもたくさんされているそうですが、歩き遍路ならではの喜怒哀楽があり、思う所、得た物様々な思いや惑いにおそわれます。「行とは続けることである」とあるように一回で終わりではなく、その都度、色々な事が起ります。トイレの事を非常に書かれていますが、それ大事。気に入らない男はばっさりと「オヤジ遍路」と切り捨てるんだなぁ。かなり強気。2016/03/08
バーベナ
6
2009年に出たベスト新書よりもさらに詳しく、地図もパワーアップしている。区間ごとに『遍路道がいいか、国道がいいか』どちらも試してみたり、毎月2泊3日のお遍路を欠かさないが故の情報があって素直にすごいなぁと思う。歩いていればいろいろな人に出会う。自慢げで偉そうな人、迷惑な人、心優しい人。人とのささやかな交流の中で、家田さんがふともらす言葉がとても清々しい。だから、いまだにお遍路の予定もないのに、何度も読んでしまうのかな。2014/05/29
ケン
2
この本を読んで歩き遍路の厳しさを知り歩き遍路断念しました。2020/01/17