内容説明
たった1/6で気づいた、逆境に強くなれる28の言葉。
目次
第1章 過渡期―広島カープ移籍を決めるまで(2006。「2000本より大切なもの」;2007。「集大成の3年」;2008。「移籍の真相」)
第2章 与えたいと思えた理由―心の伸びしろを意識して(走攻守から、走攻守「心」へ;広島カープの背番号にみる温かさ;オーナーと代表がくれた心のある言葉 ほか)
第3章 カープに与えたいこと―心の伸びしろをどう伸ばすか(2000万円と1億円;コーチ・石井琢朗の伝え方;言葉の使い方をどうするべきか ほか)
付録 「コイをして」 『新・琢朗主義』2009~2013
著者等紹介
石井琢朗[イシイタクロウ]
広島東洋カープ1軍内野守備・走塁コーチ。1970年8月25日生まれ、栃木県佐野市出身。栃木県足利工業高等学校在籍2年時に夏の甲子園にエースとして出場。88年、ドラフト外で横浜大洋ホエールズに投手として入団。高卒1年目でいきなり初先発初勝利を挙げるものの、野手への思いが捨てきれず、92年から内野手に。以降、攻守の要として活躍。98年には不動の一番打者として最多安打、盗塁王を獲得。チームの38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献する。2006年には史上34人目の2000本安打を達成。2008年広島カープに移籍。2013年よりコーチとして指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちも
15
熱心ではないけど、縁もゆかりもないカープを応援し続けてきました。腐るほど実力者が出てったけど、華のある選手が来る事はなかった。笘篠ぐらいか、、、だから石井が来るというニュースは小躍りするくらい嬉しかった。前田に絡むとか地方のカープファンにとってショッキングな映像は著者によってもたらされた。内容としては、貧乏だけれど仲の良い家族的なカープの内情。求道者緒方、前田らの雰囲気が作るカープへの羨望と生みだされる弊害。石井自身の野球人生で得た成功哲学。松田社長の経営哲学とカープって本当にリンクしてるなぁっと感じた。2017/09/21
ふゆ
9
読書会に持参した一冊。本当にこんなまっすぐで前向きな気持ちで野球してそうな琢朗さんが好きです。2017/01/22
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
9
【心の成長に限界はない】ベイスターズやカープで活躍し、昨年惜しまれながらも長い現役生活にピリオドをうった石井琢朗の自伝本。 横浜自由契約の経緯やカープフロントの熱意、カープで過ごした4年の間に芽生えた“与える”という意識。 題名である“心の伸びしろ”を終始テーマに掲げ、等身大の石井琢朗を見ることが出来る一冊です。 松田オーナーの「お前、ここに残れや」等の言葉も特に印象的。2013/06/11
k
6
20年間プレイした横浜をなぜ離れることになったのか、そしてその後の広島での4年間でどのような心境の変化があったのか。こんな風に広島というチームに暖かく迎えられたお陰で、「与える」という意識が芽生え“自分を変える”ことができたのだなと納得。引退の時には大矢元監督に対するわだかまりも消え、それまでの20年間に勝るとも劣らない貴重な4年間だったんだなと。2013/04/01
バーバラ
5
選手生活24年のうち、著者が広島カープに在籍したのは、最後の4年だけ。なのに、なにゆえ彼はカープをかくも愛してくれるのか。その答えがこの本に詰まってます。何かを得るより、与えることで得られる喜びや、置かれた場所で咲くことの大切さなど、野球に限らず、日々の暮らしの中でも共感できることがいろいろと書かれていました。私は著者のブログの読者ですが、この本を読んで、新たに知ることも多く、「琢朗さん、カープに来てくれてありがとう」の想いを、より一層強くしました。2013/04/09