TPPで日本は世界一の農業大国になる―ついに始まる大躍進の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584133972
  • NDC分類 678.3
  • Cコード C0033

内容説明

TPPで日本の農業は果たして壊滅するのか?農業生産額世界5位、食産業3位の「農業大国」ニッポンはTPPを機に、「大躍進の時代」を迎える。中国・アメリカという世界二大農業大国を越えるための「最強のシナリオ」。

目次

序章 TPPは世界一への前提条件(TPP構想は、日本が先導してきたという事実;さらに進む環太平洋連帯構想;ぶれ始めた日本の方針;「貿易自由化」の意味とは;低い日本の自由化率;日本にとって「歓迎すべき流れ」;農業交渉は負ければ負けるほど“勝ち戦”)
第1章 反TPP論のウソを暴く(国産米の9割が外米に置き換わる?;日本農業は壊滅する?;小麦が全滅する?;TPPに参加しても日本の農産物輸出は伸びない?;TPPは米国の失業対策ではないのか?;自給率が下がって食糧危機の可能性が高まる?;大震災でダメージを受けた農家にさらに打撃を与えるのか;安い食品の輸入が増えデフレが進む?)
第2章 農業界を蝕む利権構造にメスを入れよ(農協の利権構造を暴く;農水省の利権構造を暴く)
第3章 日本農業、大躍進へのシナリオ(日本農業の底力を活かせ;「輸入の国産転換」シナリオ;「輸出富農」シナリオ;「技術輸出」シナリオ;「世界農場」シナリオ;「互恵貿易」シナリオ;「官需市場」シナリオ)
第4章 農業界のリーダーたちの声(コメを例外扱いしてはならない!;農業の力で地方は必ず復活できる!;生き残ろうという意志、努力が進歩を生む;農業改革に取り組む最大の転機に)
第5章 世界一の農業大国になるために(農家の黒字化政策へ転換せよ;農地自由化五カ条;四大農業法・廃止提言;世界一位の農業大国になるための八策;世界一の農産物輸出国へのカギ)

著者等紹介

浅川芳裕[アサカワヨシヒロ]
1974年、山口県に生まれる。月刊『農業経営者』副編集長。(株)農業技術通信社・専務取締役。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。Sony Gulf(ドバイ)、Sony Maroc(カサブランカ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長、農業総合専門サイト『農業ビジネス』編集長を兼務。著書『日本は世界5位の農業大国』(講談社+α新書)はベストセラーとなり、同書で第2回政策分析ネットワーク賞(シンクタンク賞)を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

21
・米→減反政策やら戸別補償金やら、複雑怪奇すぎて理解不能(紙幅の3分の1ぐらい)・小麦→なぜか農水省が「輸入商社」をやっている(P119) ・種苗→国産野菜の97%は日本の種苗メーカーが海外生産をしている(P4) ・野菜(ニンジン)→香港でジュースにして捌いたら大ヒット(P174) ・果物(リンゴ)→日本産リンゴがアメリカで売れている(P47)主食産物(米・小麦・大豆・粗糖・乳製品など)は、色々な意味で口に出すのもイヤになるぐらいの状態。逆に副食産物は、TPPがあってもなくても関係がないか、あればあったで2012/10/07

Takayuki

3
TPPについて改めて考える契機にしようと思い手に取りました。筆者は、TPP参加により日本の農業が更に活性化され、世界一の規模に成長できると見込んでいる。話の展開も説得力があり、私自身もそうなってほしいという期待も含め、TPP参加に対する賛成の気持ちが強くなりました。とはいえ、現在の農水省、農協の体質改善が最初の大きなハードルになっているので、そこをどう乗り越えるかがTPP参加を左右するカギになりそうです。TPPとそれを取り巻く日本の農業環境について理解を深めることができ、目的を達成することができました。2014/09/28

イビサ

3
基本的に日本の農家は既に自由化に向けた競争力の強化を考えており、TPPにより輸出を伸ばして行けるという考え。この本を読むと、農水省と農協が利権を確保するために、いかに国民を騙しているかよくわかる。本当に日本の政府が関与するとロクなことがない。トヨタしかり日本の企業は政府を頼らずに自分の力で海外に販路を拡大してきた。TPPの問題はグローバリズムの問題であり、戦争でも起こらない限り止める事は出来ないと思う。2014/06/14

シンドバッド

3
自分の無知が怖く、商談前日、一夜漬けで読んだ本。 可視化が少なく、データなどが付表としてでもあったら良いと思います。 勿論、1年前の出版ですので、やや鮮度が低いことは否めない。 それでも、商談には役に立ちましたので、「ありがとう」です。2013/05/09

メタボン

2
☆☆☆★ 黒字にならなければ返済しなければならない融資金、輸出を増やすために輸入する方針(イタリアのパスタのように)など、まさしく日本農業起死回生の逆転の発想。本当かな?と疑ってしまう自分もいるが、TPPにただ反対するのではなく、このような観点から現実的な議論を活発化することが何より求められていると思う。その意味で、農政よ、しっかりと日本の将来を真剣に考えてくれと、半ば苛立ち腹立ちを伴いながら思っている。2013/03/07

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