男の教養―トンカツ放談

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  • サイズ B6判/ページ数 485p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584132739
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

いい酒が飲めるか、いい女とつき合えるか、いい友達がいるか、それが人生の勝負でしょ。機嫌良く生き延びる技術。

目次

第1章 いま男にとって何が問題か(快楽の思い出はナチだろうとスターリンだろうと誰も奪えない;泥仕事をしてでもしぶとく生活するのが「男のプライド」 ほか)
第2章 一流とは何か?三流とは何か?(「作り事なんてウソだ」というのは子供の論理。一生懸命大人を演じることが大切なんだ;たとえ間違えても、本能と勘に従って生きたほうがいい ほか)
第3章 男の教養(商社の世界も同じだけど、あまりいい背広を着ている人は出世しない;大連立構想にプッツン会見…。小沢一郎の頭の中はどうなってるの? ほか)
第4章 女、子供に迎合するな(リーダーは元気と確信がないとダメ、確信があればデタラメでもなんとかなる;猪木もアリも東ちづるの貧乳も、みんな揉まれて大きくなった! ほか)
第5章 トンカツは裏切らない(フライドチキンを骨までシャブりながら、押尾学と酒井法子の逃走論にモノ申す;岡田克也は、まるでアメリカのアダルトビデオに出てくる東洋系のポルノ男優だよ ほか)

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京都生まれ。文芸評論家、日本トンカツ党党首、慶應義塾大学教授。文学、古美術、日本近代史から建築、トンカツまで広汎にわたる評論活動を展開中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子賞、2002年『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞

石丸元章[イシマルゲンショウ]
1965年、千葉県生まれ。小説家、DJ、詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

古古古古古米そっくりおじさん・寺

31
雑誌で毎月連載された福田和也と石丸元章の対談を纏めた本。構成が週刊文春で毎週政治家を馬鹿呼ばわりする連載をしている適菜収である。この対談がユニークなのは、トンカツ大好きな二人が毎回揚げ物の名店でフライをつまみに飲酒しながら行うという点。私も肉や油は体に良いと思う人間なので羨ましく読んだ。福田和也の本は数冊読んだ事があるが、石丸元章の本は初めて。私が十代の頃、『夕やけニャンニャン』の後番組『パラダイスGO!GO!』で噂のコーナーに出ていた人だ(総合司会が田代まさしだった。今思えば皮肉だ)。(続く)2015/05/26

キク

18
江藤淳の弟子で村上春樹を高く評価している評論家の福田和也と、覚醒剤中毒の体験談で注目されたライターの石丸元章が、都内のトンカツの名店57店で、57回対談している。オイルドランカーの2人が、トンカツをツマミに、様々な飲み話を繰り広げてるけど、さすがに蘊蓄が深い。小林秀雄のような張り詰めた緊張感の高い批評もいいけど、教養のあるおっさんの酒場話しは、それはそれで面白かったです。2020/12/26

阿部義彦

16
ブックオフで拾いました、初めて見る本、福田和也さん目当て、対談相手の石丸元章さんは知りません。ノンフィクションライターだとか。2010年発行、kkベストセラーズの雑誌『circus』での対談だとか?この雑誌も私は全然知らなかったし、勿論今は有りません。会社自体身売りしてもう別会社みたいなものですもんね。さて、トンカツ放談と題してお二人がお勧めトンカツ屋で酒を共に交わす時評。痛快ですが、和也さんも、細かい所では私と違う所が、例えば綿矢りさを当時大した事ないと貶したけど、それは外れましたね。でも楽しく読めた。2024/05/19

onasu

10
対談集は久しぶりで、厚めでしたが、読みやすいものでした。雑誌に掲載された時事放談をまとめたもので、サブタイトルに「トンカツ放談」とある通り、毎回の対談場所は、トンカツ屋さんがメイン。両先生の食いっぷり、呑みっぷりは圧巻です。冒頭は2005年で、出だしは懐古色でしたが、折々を思い出しながら楽しめました。それにしても、福田教授の博識ぶりには、いつも驚かされます。2011/01/07

いのふみ

8
時事ネタは古びるが、時おり主に福田によってさらっと投げかけられる、つまらない大人にならないための金言(そこがいわゆる「男の教養」)にグッとくる。私には時事ネタより、食談義より、とんかつネタより、そこが魅力的だった。福田と石丸は出自もものの考え方もおそらくがぜんぜん違うと思うのだが、何か相当深いところで繫がっているような気がする。2016/10/02

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