内容説明
自衛隊が派遣されたアフリカ東部、ソマリアの海―。そこでは日本人の“特殊な常識”は通用しない。法律も人道もない世界で、頼りになるのは“地獄のオキテ”。「騙すか騙されるか」は、すなわち「生きるか死ぬか」。とぼけたお人好し国家はいずれ沈められる!危機管理のプロが「海賊」問題の盲点を告発。腹黒い国際社会でカモにされないための権謀術数を学べ。
目次
第1章 ソマリアの海で何が起きているのか(「海賊」と聞いて浮かぶイメージは;海賊は日本人自身にも関わる存在 ほか)
第2章 空回りする日本国内での海賊論議(船主らは自衛隊派遣を求めている;民主党長島昭久議員の提案が契機 ほか)
第3章 ソマリア沖に海賊が生まれた背景(ソマリア内戦の二つの原因;深刻な国家対立を招いた大ソマリ主義 ほか)
第4章 営利誘拐事件と企業の危機管理(ある日突然身代金の請求がやってくる;誘拐犯に身代金を支払うことは違法か ほか)
第5章 海賊問題の陰には巨大なチャンスが見える(ソマリア沖海賊事件の本質は営利誘拐事件;国際社会の現実を認識してほしい ほか)