内容説明
「国宝」という言葉が誕生したのは明治30(1897)年のこと。本書では、現在1100あまりある国宝と、皇室ゆかりの名宝のなかから、「死ぬまでに一度は実物を目にしたい!」70品を厳選。豊富なカラー写真とともに、「日本の宝」たる由縁やその歴史的背景、作品秘話、見逃せないポイントを解説しています。また、所蔵先の鑑賞データ、「京都×国宝の歩き方」マップ、さらに佐々木丞平氏(京都国立博物館館長)×井上章一氏(建築史家)×神居文彰氏(平等院住職)による鼎談「京都×国宝のミカタ!?」も収録。
目次
第1章 数年に一度~数十年に一度公開も!見る機会が限られるすごい国宝
第2章 1月~12月まで 毎年同じ月にのみ展示 国宝カレンダー
第3章 教科書で知っている、地元で見たい、記録を持つ 国宝のヒミツ
第4章 国宝になることはない「国宝」 皇室ゆかりの名宝
第5章 国宝凝縮率NO・1!?の町・京都へ!国宝のミカタ、歩き方
第6章 基礎知識から最新事情まで 国宝きほんの「き」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
9
京都でやっている国宝展を見に行くための予習本。特に気になったのが、教科書で見たことのある頼朝の肖像画、これはかなりでかい絵らしい。実物を見たくなる。2017/11/13
奈良 楓
4
【〇】国宝展(2017秋)を見に行きたくなりました。2017/11/04
キンケード&グリーンウェル
1
ガチガチな美術専門書は眠くなるが、この本は緩く書かれたり、かなり学術的だったり、博物館の視点だったりと、いい意味で統一感なく語られるので、飽きずに読める。国宝は見る以外にも楽しめるんだ、と気づかせてくれた。また博物館に行ってみたい気持ちになりました。2025/02/11
kaz
1
国宝等の中から70点をピックアップして紹介。「豊富なカラー写真」という宣伝文句はちょっと苦しい。もともと新書版だけに無理もないが、図版が小さく作品の持つ良さが伝わりにくいような気がした。中に暗黙のうちに京都国立博物館が主語になっている文章もあり、ちょっと理解するのに苦労したものもあったが、それぞれの作品の歴史的背景や展示場所、期間の解説等は面白い。日本刀の多くが敗戦後没収され、散逸してしまったのは残念。雪舟のエピソードは微笑ましかった。2018/03/04
Woody
0
国宝の内代表的な70を抽出し、知っておきたい説明がなされていて、国宝に対する興味を増す事が出来た。2018/03/14