出版社内容情報
2020年センター試験廃止を皮切りに行われる教育大改革。果たして教師は新しい教育に対応可能か?研究の最前線にいる著者が語る。
内容説明
2020年に廃止となる、大学入試センター試験。以降は「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と呼ばれる新たな試験が実施されることとなる。この事実をなんとなくでも知っている人というのは、少なくないだろう。しかし、このセンター試験廃止の背景に、文科省による大規模な教育改革が存在することを認識している人は、教育関係者でない限りほとんどいない。変わるのは入試だけではない。学校教育は、「知識の習得」を中心とした従来の学習から「知識の活用」を目指すスタイルへと大転換を迫られている。その際鍵を握るのは、教育の実践者である教師であることは間違いない。果たして、現在の教師たちに改革を実行し教育をアップデートすることは可能なのだろうか。
目次
第1章 センター試験廃止は教育改革の序章に過ぎない(2020年、大学入試が変わる;センター試験廃止の先にある教育改革 ほか)
第2章 知識の「習得」から「活用」へ―変わる学校教育(2020年に向け、様変わりする学校の授業;取り組むべきは「正解のない『問い』」 ほか)
第3章 日本の学校教育に欠落しているものは何か(文化はどれほど教育に影響を与えるのか;今の日本の教育が出来上がった背景 ほか)
第4章 教師の精神性こそが弊害となる(改革を実行する上での問題点;教師なのに主役感を持ってしまう ほか)
第5章 教師の役割はもう「教えること」ではない(教師こそワークライフバランスを;理想の教師像は「プロデューサー」 ほか)
著者等紹介
石川一郎[イシカワイチロウ]
「香里ヌヴェール学院」学院長、「アサンプション国際小・中・高等学校」教育監修顧問。「21世紀型教育機構」理事。1962年東京都出身、暁星学園に小学校4年生から9年間学び、85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。「21世紀型教育」を研究、教師の研究組織「21世紀型教育を創る会」を立ち上げ幹事を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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