出版社内容情報
30年後にはロボット社会が実現し、数百年後には人間化したロボット=ヒューロが誕生、「感情」を手に入れる―。人間とロボットが共存する未来とは?人類は滅亡するのか?宇宙ロボットの最前線で「自律性」を研究した著者が明かす衝撃的未来予測。
内容説明
ロボットは人間の生活を豊かにしてくれる、有能な味方なのでしょうか。それとも人間の仕事を次々と奪っていく警戒すべきライバルなのでしょうか。ロボットが将棋や囲碁で人間を凌駕したあと、本来人間でなければできないと信じられてきた領域にどこまで進出していくのでしょうか。本書ではこれらの難題を考えながら、人間とロボットのかかわりを考えていきます。ロボットが政治、経済、文化、教育、そしてややこしいことに、人間の存在意義や人間の定義、さらに生と死の考え方に変更を強いることになる―。そのような衝撃的な未来を、新たな視点から予測してみましょう。
目次
第1章 新種生物・ヒューロの誕生(ロボットと人間が融合した新種生物;ヒューロは自ら滅亡を選ぶかもしれない ほか)
第2章 ロボットには目的があり過ぎる(宇宙ロボットにずっと憧れてきた;宇宙探査機は先進的ロボット ほか)
第3章 ロボット革命は今始まろうとしている(情報革命を超えるロボット革命;工場を飛び出すロボットたち ほか)
第4章 ロボットの舞台裏(ロボットはどのように機能するのか?;ロボットの構成要素はたった3つ ほか)
第5章 ロボットは心を手に入れる(30年後にロボットと人間は融合するのか?;脳をすぐには解明できない3つの理由 ほか)
著者等紹介
中谷一郎[ナカタニイチロウ]
1944年生まれ。JAXA名誉教授、愛知工科大学名誉教授。1972年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。電電公社電気通信研究所に勤務し、通信衛星の制御の研究に従事。1981年より宇宙科学研究所(現JAXA)に勤務し、助教授・教授を務める。科学衛星およびロケットの制御、宇宙ロボットの研究・開発に従事。東京大学大学院工学系研究科助教授・教授、愛知工科大学教授、東京大学宇宙線研究所客員教授・重力波検出プロジェクトマネージャーを歴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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