出版社内容情報
高校や大学に通う若者とその親世代の人々に向け、「夢」と「仕事」をテーマに、仕事や職業を夢に持つことの危険性や、日本独特のキャリアプランニングの弊害を説きつつ、読者が「夢」というマジックワードをどのように咀嚼していくべきかを示す。
内容説明
夢を持つことは、いつもそれだけで良いこととして語られる。夢を持って努力する人は素晴らしいと賞賛されるし、夢を実現させた人が「あきらめなければ夢はかなう」と言うと、なんだかそんな気がしてくる。そういう意味で、この社会には「夢をあおる」風潮がある。しかし、夢を持つことはそんなに素晴らしいことなのか?「努力すれば夢はかなう」というのはある種の迷信だと、みんなどこかで気づいているはずなのに、夢がかなえられなかったときにどうすべきかについて、誰も言及しようとしない。こんな無責任な社会の中で、周囲の理想論に惑わされずに人生設計をする方法とは?キャリア教育の専門家である著者が提言する。
目次
第1章 夢を実現している人は、どれだけいるのか?(小学生の夢;そもそもの疑問 ほか)
第2章 キャリア教育は「夢追い人」をつくる?(「夢を強迫する社会」の出発点;個性的な消費へ ほか)
第3章 夢をどうとらえればよいか?(「夢」はマジックワード;「夢」には多様な意味がある ほか)
第4章 夢とどう向き合うか?(「夢」が見つからないとき;「夢」の実現を全力でめざしつつも ほか)
著者等紹介
児美川孝一郎[コミカワコウイチロウ]
1963年東京都の生まれ。東京大学教育学部、同大学院教育学研究科博士課程を経て、96年より法政大学に勤務。2003年よりキャリアデザイン学部助教授、07年より同教授(現職)。専攻は、教育学(青年期教育、キャリア教育)。日本教育学会理事、日本キャリアデザイン学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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