内容説明
日本の技と心“いなしの智恵”が、世界から注目されている!日本には、「いなす」という言葉がある。向かってくる相手の力をかわし、正面からぶつからないことを意味する言葉だ。荒々しい自然の力を「いなす」技。それは日本人が、気性の荒い日本の国土とつき合っていくために生み出した独自の智恵なのだ…。「里山」「日本庭園」「街づくリ」など、日本人が古来より培ってきた叡智がいま世界から注目されている。合理的でしなやかな日本が誇る“いなしの智恵”を考察する一冊!
目次
第1章 「いなし」の技は、日本人の心のあらわれ
第2章 日本の庭は「見上げ」の庭―「まなざし」から日本と西洋の自然観を読み解く
第3章 元本に手をつけず利息で暮らす―「里山」にみる自然と寄り添う哲学
第4章 一〇〇万都市・江戸は「循環型自然共生都市」だった
第5章 二〇二〇年「東京オリンピック」と東京再生の未来
第6章 豊かさを深める「いなし」の技と心
著者等紹介
涌井雅之[ワクイマサユキ]
造園家。ランドスケープアーキテクト。東京都市大学環境学部教授。1945年、神奈川県生まれ。東京農業大学農学部造園学科出身。造園会社「石勝エクステリア」設立。2005年「愛・地球博」会場の総合演出プロデューサー、2010年「国連生物多様性の10年日本委員会」委員長代理を務める。現在、東京都市大学教授、岐阜県立森林アカデミー学長、中部大学客員教授、東京農業大学客員教授、(社)国際観光施設協会副会長、(社)日本造園学会顧問等要職多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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