内容説明
小学校、中学校、高校、大学…、あらゆるカテゴリーで、公立か私立かという問題は大きな選択である。それぞれの学校選択が後の人生にどのような影響を与えるのか。ベストセラー『格差社会』の著者、経済学者橘木俊詔が、この教育格差の大問題について、「学力」、「お金」、「人間関係」の観点から、数値をひもとき、歴史をたどりながら、縦横無尽に論じる。
目次
序章 公立VS私立―歴史編(公立と私立のルーツを探る)
1章 公立VS私立―学力編―いい教育が受けられるのは、どっち?(そもそも「学力」とは何か;公立中学VS私立中学―学力テストの値から;公立高校VS私立高校―「いい大学」に行けるのは、どっち?;大学を目指さない選択―公立専門学科の存在意義;国公立大学VS私立大学―「いい会社」に行けるのは、どっち?;国公立大学VS私立大学―「学問」を探究できるのは、どっち?)
2章 公立VS私立―お金編―「コスト」と「リターン」からみて経済的なのは、どっち?(公立コースVS私立コース―学費はどれだけ違う?;学費問題の論点を整理する;公立中高VS私立中高―中学受験合格者は「稼げる」のか?;国公立大学VS私立大学―生涯年収がいいのは、どっち?;公立高校VS私立高校―高給取りの医者になるには?;公立校VS私立校―結局、「経済的」な学校選択とは?)
3章 公立VS私立―人間関係編―豊かな人間関係が築けるのは、どっち?(公立中学VS私立中学―イジメ問題を考える;狭くて濃い私立の人間関係を考える)
終章 公立か私立か
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。1967年、小樽商科大学商学部卒業。1969年、大阪大学大学院修士課程修了。1973年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。フランス、アメリカ、イギリス、ドイツでの研究職・教育職を経て京都大学教授。現在、同志社大学経済学部教授、京都大学名誉教授。専門は労働経済学。早くから日本の格差社会の実態を経済学の観点から指摘してきた。教育関係の著書も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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