ベスト新書<br> 大人の精神力

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ベスト新書
大人の精神力

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123942
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

内容説明

「精神」というと、「鋼のごとく鍛えられた揺るぎないもの」をイメージしますが、環境が激変する現代ではむしろ「どんな変化にも対応できる柔軟な精神力」が必要です。30代までは無理が効く、40代前半もまだいける、しかし40代も半ばを過ぎると無理が効かず、精神と身体、仕事と家庭のバランスを保ち、ストレスをできるだけ軽減する方法を考えなければなりません。45歳から60歳までに上手に精神を保つ環境を整える=ギアチェンジをすれば、60歳から先が大きく変わる。後期高齢者と呼ばれる75歳まで、人生の後半戦をさらに楽しむための精神構造の「10の力」を解説。

目次

第1章 バランス=「中庸力」を養ってストレスをなくす
第2章 暗誦によって、心の軸になる言葉を身につける
第3章 『論語』、ゲーテ…名言の引用で精神の軸を築く
第4章 活字で知性の土台を作り、想像力を鍛える
第5章 40代で身体をギアチェンジして長持ちさせる
第6章 自分の心を整えるための習慣を身につける
第7章 長寿社会の人生設計もイメージから
第8章 人間の強さは、単独者でいられるかどうか
第9章 幸福“観”を養うことが、幸福“感”を広げる
第10章 日本人がもともと持つ「ゆる神」バランスを持続

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょーた

58
著者の本は、かれこれ10冊くらい読んだだろうか。本書は、45〜60歳向けに書かれた本で、後半の人生を有意義にするために必要な精神の力を10個紹介している。忘れがちな大事な精神を見直し、自分自身の戒めに役立つと感じた。個人的には、引用された古典の名言を、身近な例に例えてくれたおかげで、大きな収穫となった。論語を少し暗記した。古典の入門書の入門書という位置付けとして読んでも使えると思う。今までの著書と重複部分があるからこそ、重要なエッセンスがこの本に集約されている。習慣や人生設計、幸福についての章が印象的。2014/03/20

bonbon99

13
精神力を心の問題だけではなく、身体的・年齢的表層で切り取っていく。人生の区切りを何段階化に分けて、ギアの入れ方や生き方についても語っています。齋藤先生の主入れの強い部分、孤独に対する対峙の仕方・人間の身体的使い方・偉人との対話・独自の日本人観これらがふんだんに味わえます。40代前後の方に向けて書かれたのでしょうか?それ以降の人生論として、参考になります。体は鍛えなくてはだめみたいですね。2020/04/18

Gatsby

13
名言・名文を引用することの力を今までにも感じてきた。私は中学生の頃から、英文や古典を暗唱させられ、何の疑問もなくそれを続けていたが、高校生になると、それが自分の血となり肉となるのを感じていた。だから、齋藤氏の言うことは非常によくわかる。大人の…というタイトルを見て買ってしまったが、今までにも読んだものと同じような内容だった。それでも、また新しい魅力的な言葉に出会ったこともあり、それをノートに拾って自分のものにしようと思っている。2013/01/31

sayusayusayu

9
図書館より借りて読みました。薄いから手軽で沢山の読書の推奨がされていた。孔子の引用から始まる精神力の鍛え方とは。要するに活字に触れアウトプットせよと。多量な読書と痺れる引用。一番染みたのは、短歌集の引用で「手をのべてあなたとあなたに触れたときに息が足りないこの世の息が 」それに応えた「あほやなあと笑ひのけぞりまた笑ふあなたの椅子にあなたがいない」(家族の歌 河野裕子の死を見つめた344日)これは読まなければ。長男に丁度よいから読みなさいと押し付けたがあっさり返された。まだ早いか。2013/09/22

あいくん

8
☆☆☆斎藤孝さんは音読や素読をすすめています。「声に出して読みたい日本語」など有名です。本は1回読むだけでは教養にとどまりますが、何度も読み、大事なところを音読すると自分の精神にもなってきます。昔の日本人は四書五経を素読していたから儒教の精神が身につきました。論語の「恕」「仁」「義」「礼」「知」「信」は「他人を思いやる心」「自然にわくまごころ、愛情」「人の踏み行う正しい道理」「他人に敬意を払う態度、礼儀作法、社会規範」「物事を知り本質を理解する」「言葉と行いが一致する」ということで、大切なことです。 2017/08/26

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