内容説明
精製された「砂糖」、「塩」、「油」…かつて、人類はこれほどまでに脳に直接的に快楽を得られる食べ物を手に入れたことはありませんでした。そして、近年の研究で、これらの食べ物が一般に「麻薬」と呼ばれるものとまったく同じメカニズムで脳に快楽を与えて、体に刷り込みを与えていることが明らかになってきています。砂糖、油、塩の中毒から抜け出すことは、単なる美容や、個人の幸せという観点からだけでなく、人体の健康上の必須課題であります。
目次
導入 あなたも「砂糖中毒」かもしれない!
第1章 「ビジネスモデル」の罠にはまるな!
第2章 身近な食品が「麻薬」になるメカニズム
第3章 「砂糖プロモーション」の嘘を暴く
第4章 砂糖中毒を断ち切る体づくり
第5章 「白澤式ケトン食」で老けない、ボケない、病気にならない
著者等紹介
白澤卓二[シラサワタクジ]
1958年、神奈川県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。医学博士。1982年千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所分子病理部門研究員、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て2007年より現職。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。日本抗加齢(アンチエイジング)医学会理事。健康番組でのわかりやすい老化防止解説で定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
87
うわ~、予想以上に厳しい内容でした。「砂糖」だけでなく「塩」も「油」も「白米」もマイルドドラッグだという。この本の内容は守りきれないので、せいぜい、「腹7分目」と「野菜から先に食べる」を心がけること、間食は控えること・・・。出来れば複数でコメディーを見て笑うこと。色とりどりの食材を摂ること。「10歳若返る」は釣り?2014/07/13
えみ
50
「砂糖」をやめればこんなにいいことが?身体の変化がここまで!?凄い!!とコンビニスイーツを食べながら「断絶せよ、砂糖!」と訴えている白澤氏の主張に頷く。「そうだよね、お菓子は糖分脂質てんこ盛りだから体に悪いよね」うんうんと納得しているわたしも、この新作のコンビにスイーツ物凄く美味しい!もっと食べたい。と思うわたしもどちらも正直な気持ち。著者の言う中毒者で間違いない。体に悪い、わかっていてもスイーツはやめられない。我慢して長生きするか、好きなモノを食べて早死にするか…葛藤しながら生きていくしかないみたい。2024/07/20
安南
36
内容はタイトルとちょっと違い、糖質依存の怖さについて。正否はともかくこの説に洗脳されても特に害はなさそう。定説では、イライラしたりボーっとするのは、血糖値が下がるからで、甘いものを摂取すればスッキリして頭が働く《脳の栄養=糖質》と言われているが、でも実際は逆で、中毒に陥っているからこそ不足したときにイライラするのだと。なるほど一理ある。若返りたいとも、痩せたいとも思わないが、なんに於いても 《依存》は困る。常に飢餓感、喪失感を感じて生活するなんてウンザリだよ。んー、でもショコラは止められないな…。2014/10/13
HMax
31
カフェイン中毒、チョコレート中毒であることが判明しました。コーヒー・緑茶を飲まないと頭痛がする、むしょうにチョコレートが食べたくなる。今もコーヒーを飲みながらチョコレートを食べて読書。血糖値を上げるホルモンは多数あるが、下げるホルモンは1種のみ。過剰放出が続き、悪影響が脳に出ている可能性大。ピンピンコロリを希望するのでまあいいか。ロンドンでは飲んだ後の締めにカレーというのは驚きとともに納得。多くの人と腹を抱えて笑うとエンドルフィンの放出作用が高い、それは演者にも言えるそう。吉本新喜劇は歌舞伎に勝る。2019/05/05
ごへいもち
30
読友さんご紹介本。新書にしては専門的な部分は飛ばし読み。とにかく腹7分目。甘いお菓子やファストフードは避ける…など気をつけよう。こういうことって知識があるとないとでは人生が大きく違ってくるだろうなぁ2014/09/01