内容説明
金正恩は、二〇一〇年に初めて姿を見せたが、公式には「後継者」とは発表されなかった。北朝鮮では、映像がテレビで流されたが、後継者とは言及されなかった。おかしいのだ。なぜ、後継者と言わないのか。金正日が後継者として登場した状況とは、まったく違うのだ。とすると、金正恩を後継者にしたくない勢力と、早く後継者に就任させたい勢力との対立があった、と考えないと理解できない。なにしろ、新しい指導者が就任すべきポストである「最高司令官」「総書記」「国防委員長」「党中央軍事委員長」のいずれの肩書きも与えられずに、「指導者」についた。本来ならありえない。金正恩という「ミステリー」を解く。
目次
第1章 金正日死去のミステリー
第2章 日本の情報機関は「死去発表」を予測した
第3章 金正恩の北朝鮮
第4章 金正恩の謎
第5章 金正恩は誰か?
第6章 金正恩、金正日は密入国者
第7章 平壌の「韓流ドラマ」的宮廷闘争
第8章 金正恩の孤独
著者等紹介
重村智計[シゲムラトシミツ]
1945年、中国に生まれる。鹿児島県沖永良部島出身。早稲田大学卒業。シェル石油勤務を経て、1971年、毎日新聞社に入社、1979年から85年までソウル特派員。北朝鮮に迎合的だった日本の朝鮮半島報道の流れを変える。1989年から94年ワシントン特派員時代には、米朝交渉で数々の国際的なスクープを報じる。この間、高麗大学大学院、スタンフォード大学へ留学。帰国後、毎日新聞論説委員、拓殖大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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