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日本人の美質

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123560
  • NDC分類 304
  • Cコード C0212

内容説明

未曾有の大災害を乗り越えようとする日本の姿に世界の人たちは感銘を受けたと言われる。それは苦難にも取り乱さずグッと耐え忍ぶ姿であり、職責を懸命に果たす現場の職員たちの姿であり、暴動や略奪のような行為をしない、ふつうの日本人の行動にあった。日本人のつくり出すモノの品質やサービスの良さは言うまでもないが、本来われわれがもっている価値観や考え方にこそ世界に誇れるものがあるのではないだろうか。本書はそんな日本人の良さを再認識し、また同時に弱さを分析し明るい未来を築くために日本人の美質をどう磨いていけばいいかを提案する一冊である。

目次

第1章 世界に誇れる日本人の美質
第2章 地震が浮き彫りにした日本社会の弱み
第3章 新生・日本で世界を生き抜く
第4章 震後日本を私たちはどう生きるか(学生期(前期)―高校生まで
学生期(後期)―大学生から二十代くらいまで
家住期―30代から50代まで
林住期―五十代後半から七十代半ばまで
遊行期―七十五歳以上)
第5章 日本のこれから

著者等紹介

坂東眞理子[バンドウマリコ]
富山県生まれ。昭和女子大学学長。同大学女性文化研究所所長。東京大学卒業後、1969年に総理府入省。青少年対策本部老人対策室、内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、98年オーストラリア・ブリスベン総領事。2001年内閣府初代男女共同参画局長、03年退官、04年昭和女子大学教授となり、昭和女子大学副学長を経て、07年4月より同大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mari

4
若者は海外で暮らしてみよう、とのこと2013/06/06

みーあ

1
著者の説く生き方は、分かりやすくて、正しくて、腑に落ちる。どの著書も、同じことを述べられていて、ブレがない。「生活に困っていない視野の狭い人物」という評価を目にしたことがあるが、私にもそういうところがあるので、共感し惹きつけられるのだろう。このような志をもって生きることは素晴らしいと思うし、言葉にし、実践することで、後進の女性のお手本になりたいと思う。2017/02/11

こまき

1
狂信的な愛国心が戦後しりぞけられるようになっても、まだまだ「Fukushima50」のような方々がいらっしゃるというのは非常にうれしいこと。ナンバー1では落ち着かず、ナンバー2で実力を発揮できる性質を無理やり変えるのではなく、ナンバー2が持つ責任を大きくすればよい。西洋が良く東洋が悪いという本質主義的なオリエンタリズムが横行するなか、どこかの国のやり方を真似するだけではなく、日本に合ったやり方を模索することが必要なのだと考えられる。2013/01/18

とらん

1
驚いたというか恐怖したところがあったのでメモ。第3章「新生・日本で世界を生き抜く」のオタク文化の話。マサチューセッツ工科大のメディア研究所で日本のマンガ・アニメを研究しているが、ドラゴンボールやポケモンといったメジャーなものは西洋的な部分が混じって日本らしくないのでもっとマニアックな─BL系などアングラなものの方がキリスト教文化のタブーを破る日本独特の新しい文化云々…日本の未来を真剣に考察した本でBLに遭遇するとは… そっとしておいて欲しい派なのでいたたまれない…orz2012/11/22

Uncle.Tom

0
東日本大震災を契機として浮き彫りになった日本人の実態。他人を思いやる気持ちからくる強い現場力。自らの保身からくる統率の取れない上役の状況。いい面もあり悪い面ももちろんある日本だが、世界に発信していくことができるようなポテンシャルも、日本にはあるのではないかと実感させてくれた本でした。2017/04/26

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