内容説明
TVドラマや歴史小説などで人気の高い「忍者」は、今や海外からも注目を集める存在だが、その実態は謎に満ち溢れている。本書では、忍者の発祥から、生活、考え方などを踏まえつつ、徳川家康や毛利元就、伊達政宗といった名だたる戦国武将が、どのように忍者を使って策謀、策略、謀略を企てたかを徹底解明。さらには、忍者が勝敗の鍵を握った「忍者大決戦」の詳解や、忍者の具体的な戦略、超人的な技を追った「戦国忍者の戦場働き」など、激動の戦国史の裏側で暗躍した「忍者」の実態にスポットを当て、深く掘り下げる。
目次
第1章 忍者を巧みに使った戦国武将たち(徳川家康―豊臣家をペテンにかけたタヌキ忍者;伊達政宗―忍者集団『黒脛巾組』を擁した“独眼竜”;毛利元就―謀略と奸計で西国の覇者になった忍将 ほか)
第2章 忍者が勝敗の鍵を握った戦国の大決戦(甲賀忍者と足利義尚の戦い;三ツ者と軒猿の忍者合戦;織田軍に対抗した伊賀忍者 ほか)
第3章 戦国忍者の『戦場働き』列伝(城戸弥左衛門―織田信長の狙撃に二度失敗;杉原盛重―忍者で城主、あだ名は“お面杉原”;鉢屋弥三郎率いる忍者集団―月山富田城奪還作戦 ほか)
著者等紹介
清水昇[シミズノボル]
1944年、群馬県生まれ。歴史作家・日本文藝家協会会員。小説のほか、歴史雑誌に論考や歴史評論を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maito/まいと
9
ここにきて注目されて(ブーム?になって)きた忍者を取り上げた1冊。深く掘り下げた、とあるが、知らない人はともかく、少し知識のある人なら知っていることが多く、それほど掘り下げ度が高いとは言えない。どちらかというと、忍者とは何者か?ということを、史実俗説いろいろ詰まった、忍者ビギナーズカイドが立ち位置としては近いかもしれない(ちなみに日本で初めて忍びを使ったのは聖徳太子だそうな)ドラマやアニメでしか忍者を知らない方には目から鱗の情報が満載だ。2017/07/08
家本明佳
2
一言でいうとトンデモ本。文献一覧の頭に『雲陽軍実記』と『陰徳太平記』の2冊が並んでいる時点で察するべきだが、いやいや意外と面白いかもしれないと思って読んでみてもやはりトンデモ本。突然小説調になったり、平然と「記録にはないが~こうだったであろう」と書かれていたり、基本的に読物として読まれるべき本。忍者に関する巷説のおさらいとしてなら使えるかと思いきや、あまり関係のない人物に関する記述も多い。既に書いたことの繰り返しや、表記の不統一などもあり、書籍としての作り込みも甘いように感じた。2013/09/01
めぐみこ
1
徳川・伊達・毛利・上杉・武田などの戦国武将は、忍者をどのように使って策謀・策略・謀略を企てたのか。純粋な史学よりエンタメ重視なように感じた。個人的には知略云々よりゲリラ戦の方が怖い。どこから湧き出すかわからない殺る気に満ちあふれた敵って嫌すぎる。2017/01/09
まど
1
忍者関連の本を図書館から大量に借りてきました。さすがに地元なだけあって資料豊富w 忍者の活躍は歴史を動かす!2015/03/23
読書忍
1
他の本で書いてあることの使い回しです。もう少し筆者の考えみたいのが欲しかった。辞典として使う感じだと思いますが、だったら他の同著者の本の方が充実しております。2012/11/20