内容説明
潰れていく教師の悲痛な叫び。親が知らない、信じられない「教育現場」の舞台裏。教育腐敗の正体を暴く。
目次
第1章 壊れゆく教師と子ども―誰のための「教育改革」か
第2章 子どもの心が見えない教育委員会
第3章 教師もうんざり―教育委員会との対応
第4章 「教育偽装」事件簿―密室の中でのヒエラルキー
第5章 教育委員会ってなに?教師の期待は?
第6章 今こそチェンジ!教育委員会―尾木直樹「5つの提言」
著者等紹介
尾木直樹[オギナオキ]
教育評論家。1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、中学・高校教師として22年間ユニークで創造的な教育実践を展開。現在、法政大学キャリアデザイン学部教授、早稲田大学大学院教育学研究科客員教授、臨床教育研究所「虹」所長。専門は臨床教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
24
何故か読みたい本に登録していたので読んでみた・・・が、誰を対象にしてかかれているのか、いまいちよくわからない。教育委員会の人に読んでもらいたいの?それとも行政?教育委員会のわけのわからなさは、この本を読まずとも分かっているつもり。うーん、だからといって一教員にできることはないと思うのだけれど。2014/05/18
まっし
3
尾木さんの本を初めて読ませてもらいました。教育委員会の仕組みや現在の教育における問題点を、的確かつ簡潔に説いてくれます。教育において最も大切なことは、子どもと向き合うことです。そのことを忘れてしまうような現在の教育委員会のシステムには、やはり問題があると言わざるを得ません。大津のいじめの事件などで、現在、教育委員会が非常に注目を集めています。注目を集めている「教育委員会」とは何かを知るには、本書は本当に役立つと思います。2012/08/25
asajee
3
学校現場と教育委員会との関係、納得のいくことばかりでした。自尊感情を失われた子どもたち、多忙化と過度に寛容性が失われた学校現場、その中で自尊感情を失いそうになりながら奮闘する教師たち…こうした状態が続くばかりか、悪化の一途をたどっているからこそ、様々な問題が噴出し、この国の希望を奪っていく…筆者は、教育委員会の意識変革一つで、事態が好転する第一歩となる、と考えているようだ。ぼくも概ね賛成。2011/03/12
トマト・デラックス
2
教育委員会に焦点を当てた本。教育基本法改正により、以前に増して文科省の言いなり機関な感がある教育委員会。教員採用の汚職も全国各地で蔓延ってる模様。大量の書類やアンケートに追われる教員。教育に投資できる金持ちとの格差は拡大していく一方だと思った。著者の提言は政治家に届くのだろうか。2014/09/24
butuzemi3ken
2
教育委員会のあるべき姿について、アンケートなどを用い鋭く分析している。単なる教育委員会の批判文章に見えるところもあるが、きちんと裏づけがあり、読んでて不自然な点もありません。しかし、教師を志す自分がこの時期に読んでしまったのは失敗だったかも…少し自信をなくしました。2012/02/25