内容説明
戦国武将・直江兼続。「越後の龍」謙信と「笑わぬ男」景勝の上杉家二代に仕えて、「理想の副将」と呼ばれた男。そして、天下を牛耳った秀吉に「天下を仕切らせても良い男」といわせ、天下人を目前にした家康の難題、いいがかりに筋を通し、ことによっては一戦も辞さず、との姿勢を見せた男。「義」と「愛」を掲げて非道暗黒の戦国を戦った、上杉謙信、上杉景勝、直江兼続へと続く武将の系譜。かくして「長高く、容姿美しく、言語晴朗」の快男児・兼続は、歴史の流れの中で近世の扉を押したのである。日頃は、むやみな言挙げをせず、民衆とともにあり、いったんことあれば一歩もひかず、徹底的に戦うタフでクールな男の生き様を活写する。
目次
序章 戦国に幕を引いた文武兼備の武将
第1章 田園の交わり
第2章 春日山城物語
第3章 越後の龍
第4章 戦雲の果て
第5章 若き獅子たち
第6章 悲しき御館
第7章 歴史の悪戯
第8章 大坂城物語
第9章 直江状
著者等紹介
新野哲也[ニイノテツヤ]
1945年、北海道・小樽生まれ。明治大学政経学部卒。出版社、広告会社を経て、文筆業。評論集、エッセイ、小説など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
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既知の史実でも、捉え方は様々。その意味では、読んだかいがありました。近衛前久の立ち回りや、関ヶ原へ至る過程など。読みやすい新書でしたが、物足りなさも残りました。2011/05/18
mietreky
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NHK大河ドラマの空白が埋められた。現在放映中の天地人との解釈の相違などを含め、特に5章以降に読み応えがあった。直江兼続の文武両道に長けた才覚と実効力が鮮やかに表現されいる。天地人ファン必読の一冊。2009/05/01
雨巫女
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大河ドラマの内容がよりわかりやすい2009/03/26