内容説明
日本人にとっていまだになじみの薄い、しかし今後とも隣人としてつきあっていかなくてはならないロシア人とは、どんな人たちなのか。一刀両断の快感に身をゆだねるのではなく、寄木細工の手法で明らかにしてみようというのが、本書の目的である。材料として、ロシアのジョークを使う。その最大の理由は、それが政治体制、社会情勢、日常生活などのさまざまな現象を鋭い批判の目で眺めたものであり、ロシア人自身が自分たちを、自分の国や社会や指導者たちをどう考えているかを教えてくれるからである。要するに本書は、「ロシア人とは何者か?」という問いに対する答えを、ジョークを通じてロシア人みずからに語ってもらおうというものだ。
目次
第1章 ロシア人―この不可思議な人々(「自分」を笑うロシア人―ロシア人ってマゾ?;酒が語るロシア人像―オーデコロンって酒?;「他人」を嫌うロシア人―ロシア人ってサド?;番外編 ロシアにセックスはない?)
第2章 ソ連社会(社会編―裏と表;人物編―ジョークに登場する著名人たち;KGB(ソ連国家保安委員会))
第3章 現代ロシア(新生ロシアのリーダーたち;現代ロシア社会;家庭編)
著者等紹介
松澤一直[マツザワカズナオ]
1939年生まれ。国際基督教大学中退。外務省のロシア語研修生としてモスクワで三年間ロシア語研修。大使館、総領事館勤務の後、外務省退省。商社駐在員としてモスクワに勤務。ソ連・ロシア連邦に通算三二年間滞在。帰国、退社後、フリーの翻訳、通訳業に従事。ソ連映画DVDの字幕翻訳、東京ロシア語学院非常勤講師、法廷通訳等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
月讀命
ROY
tooka
やん