内容説明
中国史上、皇帝の座にあった者は軽く百を超えるが、名君と言われるのは、ほんとのわずかである。…では、その条件とは?美名と悪名、栄華と滅亡、成功と失敗の分かれ道はどこにあるのだろうか?中国史上を彩る皇帝たちの施策と思索を通じ、野心と欲望の先にあるモノに迫っていく。皇帝も人の子である。人間の抱える問題は現代と大差ない。「趙匡胤が相手なら、お酒が飲めれば万事うまくいく?」「漢の武帝が上司だと最悪?」「唐の玄宗がトップなら、晩年には逃げ出すべき?」。本書では最新の研究成果に基づき、身近な視点から皇帝たちの素顔を覗いていく。気鋭の新進小説家による皇帝伝、ここに登場。
目次
第1章 創業の英雄(秦・始皇帝 〓(えい)政―ファースト・エンペラー
前漢・高祖 劉邦―偉大なる凡人 ほか)
第2章 血塗られた玉座(唐・玄宗 李隆基―失意の英雄;唐・太宗 李世民―「名君」をめざしつづけた覇者 ほか)
第3章 見果てぬ夢(新・王莽―現実の見えない改革者;武周・則天武后 武照―最初で最後の女帝 ほか)
第4章 天涯をめざして(前漢・武帝 劉徹―暴虐の征服王;元・成祖 クビライ―ユーラシアに君臨する大カアン ほか)
第5章 愛すべき皇帝たち(前秦・世祖 苻堅―性急な理想主義者;北魏・孝文帝 拓跋宏―南に憧れた皇帝 ほか)
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表をはじめる。田中芳樹氏の勧めで小説の執筆にとりかかり、2005年、中国歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。個性溢れる群雄たちの興亡を描いて脚光を浴びた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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B.J.
CapH17
k_samukawa
Stella
韓信