内容説明
滑らかな肌、乳房や臀部の丸やかな豊麗さ。男は、この女性美に陶酔し、その美しさとエクスタシーを求めて放浪した。旧石器時代後期から、現代に至るまでの二万年間。この性的放浪の産物として数々のエロティックな美術が誕生したのだ―。
目次
序章 はじめにホモ・エロティクスありき
第1章 神々の楽しき戯れ―古代エジプト
第2章 美しきエロスの時代―古代ギリシア
第3章 性愛術の指南書「アルス・アマトリア」―古代ローマ
第4章 性愛の経典「カーマ・スートラ」―古代インド
第5章 魅惑術の奥儀―古代中国
第6章 中国の墨彩画と木版画―好色の道を究めよ
著者等紹介
福田和彦[フクダカズヒコ]
1929年大阪生まれ。文化学院文科、東京写真大学技術科を卒業後、アテネ・フランセに学ぶ。1958年より、金沢美術工芸大学産業美術学科主任を十五年勤める。1963年、第一回国際工業写真展(旧チェコスロヴァキア)グランプリを受賞。1967年より東洋、西洋美術研究のため、インド、東南アジア各地、欧米諸国(イタリアを中心に)にて長期滞在生活を送る
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