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ベスト新書
江戸春画の性愛学

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  • サイズ 新書判/ページ数 181p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584120514
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0272

内容説明

わが国での性行為を描いた絵巻は平安時代の十世紀に成立した。『小柴垣草子絵詞』が描かれ、以来、鎌倉、室町時代から元禄時代までの「春画」を見るとき、その歴史的な事実と遺存により、わが国がいかに古代より性愛文化が発達していたかが窺がえる。本書は、江戸を中心にその周辺でもっとも発達した、「春画」の魅力を余すことなく紹介した、カラー新書の決定版である。

目次

序文 なぜ、春画が描かれたか―人間が持つ悦楽への欲求
第1章 春画の起源と歴史―いかにわが国の好色文化が旺盛だったか
第2章 古版画の楽しみ―セックスへの果てしなき欲望
第3章 手彩色版画(紅絵)―エスカレートする好色の遊び
第4章 春画の画法について―交接描写にはモデルがいた?
第5章 肉筆絵巻の時代―優美なるエロティシズム
第6章 水墨画の美―愛欲と情念の凝縮
第7章 錦絵の誕生―人間の性的エクスタシーへの讃歌
第8章 春画の中の男たち―ほとばしる男の夢と願望
第9章 春画の中の女たち―性をむさぼる女たち
第10章 春画の妖怪―偉大なる女陰と男根の化身
第11章 大開絵の魅惑力―女陰には神が宿る?

著者等紹介

福田和彦[フクダカズヒコ]
1929年大阪生まれ。文化学院文科、東京写真大学技術科を卒業後、アテネ・フランセに学ぶ。1958年より、金沢美術工芸大学産業美術学科主任を十五年勤める。1963年、第一回国際工芸写真展(旧チェコスロヴァキア)グランプリを受賞。1967年より東洋、西洋美術研究のため、インド、東南アジア各地、欧米諸国(イタリアを中心に)にて長期滞在生活を送る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

72
今朝(21日)未明読了した。読んだというより眺めため息を吐いた。内容については、「わが国での性行為を描いた絵巻は平安時代の十世紀に成立した。『小柴垣草子絵詞』が描かれ、以来、鎌倉、室町時代から元禄時代までの「春画」を見るとき、その歴史的な事実と遺存により、わが国がいかに古代より性愛文化が発達していたかが窺がえる。本書は、江戸を中心にその周辺でもっとも発達した、「春画」の魅力を余すことなく紹介した、カラー新書の決定版」に尽きる。2021/11/21

HANA

26
図版多数。古くは鎌倉時代から、江戸初期の大和絵、古版画、そして錦絵と春画の歴史を順を追って見ていけるようになっている。図版もカラーを使っており、特に錦絵は見ごたえ十分。そして〆には妖怪や巨人化等奇想溢れるものを持ってきている。西施屏風が貴族の寝室の必須アイテムであることや、江戸時代初期に春画の技法が確立されていた事等、いろいろ教えられることも多い。そのものの色とか盡は胡粉や銀泥を用いる事など、気をつけて見ないとなかなかわからない。様々な種類、様々な時期の春画が一堂に会する様は実に見ごたえのあるものだった。2013/03/30

辺辺

13
積本崩し。内容は内容なもので、結構流し読み。それでも、探しに探して、遂に見つけた。3P。82ページ目の女を交えての串プレイ。女に挿入してる男の後ろから更に別の男が挿入してるシーン。そんな昔から既にこういうプレイが成立しているかと思うと凄いとしか言いようがない。フルカラーのも多いせいか、圧倒されてしまいます。個人的に生々しくてあまり直視できないものも多い。2018/04/22

幽寂庵

1
国定はやはり面白い。新書版だが図版はとても美しい。

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