内容説明
謎に包まれたままだった昭和６２年１１月の大韓機爆破事件は、蜂谷真由美と名のっていた女の供述により、一挙にその全容が明らかにされた。事件は北朝鮮の秘密諜報機関によるソウル五輪妨害を狙った爆弾テロで、女は北朝鮮の特殊工作員キム・ヒョンヒだという。この年、米軍横田基地機密漏洩事件、東芝機械ココム違反事件と、連続してスパイ事件が明るみに出た。この二つの事件には、いずれもソ連の諜報機関、ＫＧＢのスパイ工作員がからんでいる。スパイは深くひそかに接近し、われわれを事件にまきこもうとしているのだ。恐るべきスパイの全貌がわかる興味シンシンの１冊！
目次
盗聴工作の章―その装置とテクニックのすべて（たくみな電話盗聴とその防ぎ方；精巧な隠しマイクとその見破り方；大規模スパイ作戦の情報キャッチ）
秘密通信の章―暗号作成と解読の功防戦（あぶり出しインクから暗号作成まで；国家安全保障局の全容）
破壊工作の章―不正侵入から爆弾の仕掛け方まで（最も恐るべきスパイの手口；あざやかな不法侵入のテクニック；破壊工作と爆弾の仕掛け方；戦慄の凶器とダーティー・トリック）
偵察衛星の章―宇宙で繰りひろげられるスパイ戦
