出版社内容情報
積み重ねた取材とベースボール・マガジン社だからこその貴重な資料、そして新たなる証言者たちの言葉からよみがえる怪童と呼ばれた男の知られざる素顔。
内容説明
球史に残る怪物バッターは、なぜ絶対に選手を怒らないコーチになったのか。野球を愛し、家族を愛した男が、波乱万丈の生涯で貫いたものとは―。積み重ねた取材とベースボール・マガジン社だからこその貴重な資料、そして新たなる証言者たちの言葉からよみがえる怪童と呼ばれた男の知られざる素顔。
目次
第1章 『怪童』誕生(栄光と挫折「わしの実働は7年。あとはおまけや」;太閤秀吉から取った「太」 ほか)
第2章 西鉄黄金時代の記憶(語り草となった初の打撃練習の快打;“青バット”の天才打者・大下弘の入団 ほか)
第3章 青年監督誕生(28歳での兼任監督就任、1年だけの「三本の矢」;治らぬ手首を回すと嫌な音がした ほか)
第4章 お遍路(北海道行きも会えなかった新人・若松勉;「教えているようで、教えられているんだ」 ほか)
第5章 生涯野球人(再び始まったヤクルトでの指導と最後の愛弟子;何苦楚に魂をつけたのは岩村だった? ほか)
著者等紹介
井口英規[イグチヒデキ]
1965年生まれ。新潟県小千谷市出身。同志社大からベースボール・マガジン社に入社し、SKIING、VANVAN相撲界、週刊サッカーマガジン、週刊ベースボール編集長などを歴任。現在は出版部に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
46
中西さんが、多くの選手を育てたという話は有名ですが、一冊の本として読むことができるとは思いませんでした。とかく、現役時代にばかり目が行ってしまいますが、引退後の活動、成果を描かれることは素晴らしいことだと思います。その子ども孫たちが、引き継いでいくことで野球界が発展する。あの大谷選手も少なからずの影響を受けているんだと思うと、うん、うれしい。2024/12/05
オオイ
4
多少時代がは違いプレイは見ていないが書いてあるように逸話はたくさんあるすごい選手であり名コーチだった。2025/05/31
Tak
2
現役時代は伝説の打者で打撃コーチとして色々な選手を育て上げた名伯楽 この時代の人としては珍しい家族人でもあり非常に面白かったです。 決して怒らない人の育て方とは非常に難しい。 本気でその人と接し模範としてこの人に言われたら信じるしか無いと思わせるのは大変な生き方だと思います。 2025/01/23
鈴木貴博
2
中西氏を長く取材した記者が、生前の本人のインタビューや家族、ライバル、教え子などへの取材を元に中西氏の野球人生を綴る。中西氏の野球人生はそのまま戦後のプロ野球史でもある。偉大な生涯に改めて敬意を表したい。2024/11/28
はなび
2
もともと豊田さんが大好きで中西太さんを知った。今年読んだ野球本で一番泣けた。2024/11/13




