それはパンデミックから始まった―ベーブの二刀流、ホームラン熱、アメリカンドリーム

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  • サイズ A5判/ページ数 271p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784583114279
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

内容説明

20世紀初頭のアメリカでは、スペイン風邪の世界的流行(パンデミック)と第一次世界大戦が相まって、大リーグのどのチームも選手不足に悩まされていた。「投手力こそが戦いの基盤」と考えるレッドソックスのエド・バーロー監督は、だからこそ、途轍もない打棒を振るうベーブ・ルースという若者を打者には転向させず、マウンドに上げ続けることにこだわった。これが、本格的な二刀流起用の原点である。100年の時を経て、大谷が真の二刀流を体現した今、我々は改めてベーブ・ルースという選手について学ぶべきだ。

目次

二刀流への道
ボルティモアから
1914年のキャンプから
打撃に専念したいが…
1918年 二刀流での成功
戦争と二度目のパンデミック
動乱の時代に向かって
「ブラックソックス・スキャンダル」
ヒーローの交代 タイ・カッブとベーブ
ベーブ、ヤンキースへ売られる
コミッショナーとの確執、少年たちへの思い
ベーブの影響の大きさ
遠征に、巡業に
すべてはパンデミックから

著者等紹介

佐山和夫[サヤマカズオ]
1936年8月18日生まれ、和歌山県出身。慶應義塾大学文学部英米文学科を卒業してから、会社員、和歌山県立田辺高等学校の英語教師などを経て、「田辺イングリッシュアカデミー」を開校。後に作家となった。綿密な取材に基づく重厚な筆致で、第3回潮ノンフィクション賞、第4回ミズノスポーツライター賞などを受賞。アメリカ野球学会(SABR)、スポーツ文学会(SLA)に所属し、ベーブ・ルース学会でジョセフ・アストマン賞、アメリカ野球学会のトウィード・ウエッブ賞、ロバート・ピーターソン賞にも輝いた。日本高等学校野球連盟と阪神甲子園球場歴史館の顧問でもある。2021年1月14日、野球殿堂表彰者の特別表彰部門で殿堂入りした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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もとむ

27
大谷翔平の大活躍より100年前、同じくメジャーのスーパースターは、元祖二刀流、「野球の神様」ことベーブ・ルース。彼の隆盛は当時世界中で大流行していた「スペイン風邪」によるパンデミックと同時期だった。令和のコロナ禍における大谷の活躍に酷似しているのが、何とも不思議な縁。ただベーブの時代は野球の黎明期ということもあり、両者を単純に比較することは難しい(僕個人は選手としては大谷で、野球への貢献度はベーブかと思ってます)。ベーブの子ども達へ社会貢献、女子や黒人達の垣根も取っ払った功績は、さすが「野球の神様」かと。2025/05/02

スプリント

8
大谷翔平の活躍に触発されてベーブルースの関連本を手に取りました。 現代のベーブルースが大谷ではなく、 大谷翔平という野球選手が登場したのだということを改めて実感。2021/12/22

さちこ

5
大谷翔平が目指した二刀流野球。それは百年前に活躍した、ベーブ・ルース。彼の生涯。今はコロナだが、彼はスペイン風邪に2度罹り復活。2度の戦争の中で野球を体験。その情熱はすばらしかったが!私生活では大酒飲み、女遊びとアメリカ大統領より高い給料が飛んでいった。公式ゲーム以外は数人の仲間と地方チームと試合を楽しむ野球狂。現地、日本人チームともして、来日。野球チームをつくるきっかけとなった。ホームランバッターとして、国民を楽しませた、アメリカンDREAM。2021/11/29

-

2
流し読み。ベーブルース加入前はヤンキースも新興球団だったのだな。2022/02/23

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