目次
序論 相撲とは何か(「公認相撲規則」の構造;「相撲」の様々な輪郭)
第1部 相撲の歴史と技法の変遷(相撲の源流;相撲の成立 ほか)
第2部 現代相撲の技術的条件(現代相撲の基本的条件;相撲の技法の分析枠組 ほか)
第3部 変化の胎動(アマチュア相撲の成熟;相撲の国際化と技法の複雑化 ほか)
結論(相撲の将来像)
著者等紹介
新田一郎[ニッタイチロウ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。日本法制史・中世史専攻。自称「副専攻」として相撲史の研究も。東京大学相撲部長。昭和35年(1960)東京都生まれ。63年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学大学院法学政治学研究科助手・講師・助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
4
現在相撲の技法がいつ頃、なぜ形成されたが考察されている。古くは神事としてとして始まり、現在武道の一つとなっているが、武芸とは異なる興行としての成り立ち、土俵という砂がまかれた円形の競技場の採用、まわしがしっかり締められるようになった経緯、アマスポーツ・国際化の影響など、歴史的経緯がわかり易く解説されていて、相撲らしい技法がどのように成立したかがよく分かる。著者は東大法学部の教授だが、自称「相撲歴史学」を副専攻としていて、相撲に関する著作が何冊もある。他の著作も読んでみたい。2017/01/25