内容説明
日常生活を破壊する戦争という非日常の世界に鋭く切り込む。今、日常が圧倒的な意味を持って私たちに迫る!かけがえのない日常の価値を知るための書。
目次
第1部 たった一人でも(呪縛の解放と新たな出発―三浦哲郎『忍ぶ川』の衝撃;父のささやかな思い出―向田邦子『父の詫び状』を再読して;「政治の季節」への反撥と共感―柴田翔『されどわれらが日々―』 ほか)
第2部 『ビルマの竪琴』と『戦場にかける橋』(マレー半島制圧作戦―ビルマの戦略的位置づけ;泰緬鉄道の建設―映画『戦場にかける橋』;無謀かつ無用な「インパール作戦」―鬼哭啾啾たる退却行の悲惨 ほか)
第3部 小津安二郎と戦後の時代(戦時中の小津安二郎;戦後の混乱期と小津作品;影絵のように織り込まれた戦争の影 ほか)
著者等紹介
渡邉重範[ワタナベシゲノリ]
1943年、東京生まれ。68年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、同大学院政治学科修士・博士課程修了。博士(政治学)。比較憲法学・比較政治制度論専攻。65‐66年、ドイツ連邦共和国ボン大学留学。80‐81年、ボン大学交換教授。94‐98年、早稲田大学教育学部長。98年より06年まで早稲田大学常任理事(広報・学校担当)。2000‐13年、早稲田実業学校長。現在、早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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