目次
理論編(なぜ、相撲はあんな姿勢で、あんな動きをするのか?;なぜ、相撲ではあんな稽古をするのか?)
技術 写真解説編(押し方;組み方;立ち合いのテクニック;前さばきと四つ身での攻防;勝敗のポイントとなる動き)
著者等紹介
桑森真介[クワモリマサスケ]
明治大学教授・医学博士・全国学生相撲選手権準優勝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jjm
5
立ち技の勉強をしようとグレコローマンの教則本と迷って、世界初との触れ込みの本書に惹かれる。全編カラー図解でわかりやすいく、コラムも楽しい。四股を踏む理由はよくわかっていないそう。もちろん神事的な意味合いもあるだろうが、現役力士が数多く自然とやることからそれ以外にも何かあるとのこと。右四つ(右下手)が多いのは、力の強い利き手である右手で、脇を差されないように前ミツを引き寄せるという動作がきっかけとなるらしい。上手の方が力が出るのは確かだが、いきなり右上手でまわしを掴みにいくというのは確かに難しいと納得。2020/06/21
チェアー
5
四股に科学的裏付けがないとは驚き。だけどみんな基本トレーニングとしてやってるんだよね。押し出す時に脱力してしゃがみこむという高度な技も素晴らしい。相撲中継を見るのが楽しくなりそう。2016/03/16
OjohmbonX
4
相撲という競技の基礎的な技術が非常にわかりやすく説明されている。例えば腰を落とし、膝を開き、背を丸める相撲特有の基本姿勢が、相撲の「手を着いたり倒れたりすれば負け」のルールの中で、最も倒れにくい姿勢だから必要とされているとか、四つやおっつけ、はず、巻き替えなどの勘所とかもよく理解できて、実際の競技を見る目の解像力が上がってより楽しめて嬉しい。同じ著者の相撲に関する新書を以前に読んで面白かったので本書を買ってみたけど、とても良い本だった。2024/10/01
さしより
4
これはいい。実に実践的でわかりやすい。相撲の基本的な動きの解説が細かく、丁寧に写真付きで説明されており、画期的な教科書ではなかろうか。DVDもあるので、あとで見てみようと思う。こういうのを読むと、相撲を見る視点が変わりますね。長いこと相撲見てますが、ほんとに素晴らしい。やってみたいけど、さすがに年齢が(笑)。見る際の参考にするにとどめます(笑)。2023/09/17
夢読み
3
個人的に相撲と合気道は近しいものがあると思っていて、技術向上のために読んだ。合気道は相撲のように押し合いはしないが、力の伝達をうまく行うためにどうするのか、ヒントになる部分はあると感じた。また、観戦を楽しむための勉強に使うのもよいだろう。なんとなく感じる「いい形」がなぜそう言えるのかがわかる。相撲の技術書はなかなか無いので、貴重な本ですね。あと関係ないけど、稀勢の里には頑張ってほしい。2017/01/29