内容説明
勝ち方を知る中日ドラゴンズのプロフェッショナルたち。その技と心、神髄に迫る。
目次
第1章 谷繁元信―多彩な投手陣を束ねる竜の頭脳
第2章 岩瀬仁紀―前人未到350セーブの鉄腕
第3章 吉見一起―精密な制球力で織りなす投球術
第4章 和田一浩―懐深く呼び込み弾き返す広角打法
第5章 森野将彦―非凡なユーティリティー性
第6章 荒木雅博―勝利をたぐり寄せる攻守走
第7章 井端弘和―守り勝つ不動のセンターライン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犀川萌絵
4
この本に登場している、谷繁、和田が昨日現役選手を引退した。本にはでてないが、今季は朝倉、小笠原と、日本シリーズ優勝時の(小笠原はハムだったが)選手の主力組が現役をしりぞいていく。八年前と思うと昔なんだなあ、と。真夜中にテレビをザッピングして優勝祝賀会のビールかけ、インタビューを堪能した。あの頃をもう一度!たのんます谷繁監督!2015/09/25
55Doala
2
ドラゴンズの11年連続Aクラスを支えてきたベテラン7人の歩んだ道のり、培ってきた技術、それを支えてきたたゆまぬ精神力、職人らしいこだわりの紹介。惜しいのはなぜこれが1年前に出版されなかったのか。打撃不調と世代交代を目指し起用機会が減った荒木、井端の現状、離脱した吉見を考えながら読むには心浮き立たず。1年前なら楽しめたと思いますが、リーグ優勝の可能性が早い時期に断たれ、3年後の展望を考え始めるべき現状では既に昔話に思えました。投手王国と言われますが、捕手である谷繁の力がやはり大きい。次代の捕手が最大の課題。2013/09/15
さきこ
1
落合本に触発され、あの頃のドラゴンズを思い出したくて購入。落合後の2013年を描いているだけに、少し落ち目の職人たち。落合本の方がギラギラの全盛期で、臨場感があってよかった。2021/11/20
オッチョ
1
ドラゴンズの主力選手へのインタビューを集めたもの。2013年開幕前に出た本みたいで、成績とか井端とか少し複雑な気持ちもありました(笑)それぞれの選手の回答に人間性が垣間見えるので、こういうのは好きです。森野の「負けたくないんです。勝ちたいんじゃなく、負けたくない。ただ、それだけなんですよ」という言葉が印象的。久々に負ける悔しさを感じた昨シーズンをいかに乗り越えていくのか、再び常勝軍団になることを願いながら応援します。2014/01/03
西澤 隆
1
好きなチームの選手のプレイは罵声を浴びせながら見るより尊敬の念を持って見た方がずっといい。そういう意味ではスポーツ新聞的なアプローチよりは週刊ベースボールやNumber的な扱い方のほうが絶対心地よいわけで、中日の黄金期を支えた谷繁、和田、岩瀬、森野、アライバ、そしてこれからもチームを背負っていくべき吉見のインタビューを中心としたエピソードはとても興味深いものでした。問題はこの高いプロ意識と緊張感に支えられたものがわずか2年で霧散してしまったということ。喪われたものを数えるような読後感が哀しくもありました。2013/09/30