内容説明
パソコンもビデオもなかった時代、手作業で情報収集・データ分析に執念を燃やした男がいた―鶴岡南海、広岡西武の敏腕スコアラー・尾張久次の知られざる“生き様”“プロ魂”。
目次
第1章 広岡西武日本一を支えたスコアラー軍団
第2章 日本プロ野球第1号スコアラー誕生!
第3章 “打倒三原マジック”に燃えて
第4章 メジャーを超えるデータ収集・分析能力
第5章 涙にかすんだ鶴岡南海御堂節パレード
第6章 「尾張久次vs.牧野茂」究極の情報戦
第7章 進化するスコアラー業
著者等紹介
戸部良也[トベヨシナリ]
1934年(昭和9年)10月、石川県出身。新聞、週刊誌記者を経てノンフィクション作家となる。野球を中心とし、人物ものの著作が多い。1982年よりアジア、米国、中米など世界の野球を取材して回り、ドミニカ共和国、キューバの野球学校に滞在したり、米マイナーに長期同行する。日本文芸家協会、アメリカ野球愛好会会員。『週刊ベースボール』誌上では台湾プロ野球(CPBL)創立以来、連載で記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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東隆斎洒落
1
ID野球といえば、野村元監督と思ったが、元祖ID野球の父は「尾張メモ」。 内容は、かなりマニアでないと思い出せない場面も多い。 膨大なデータをどう処理するのか?どの切り口から見るのか? スポーツに限らず、様々な業務の分析の難しさについて考えさせられる一冊。2012/10/08
トライ
1
尾張メモの実物が多く掲載されていて興味深かった。大阪球場のベンチに残された手帳の謎は結局闇の中かぁ。2012/09/04
ご〜ちゃん
1
データより、そのデータをつくる目の方が重要だと思った。いい加減なデータを処理しても何の意味もない。いい加減でない良質なデータの収集。新聞記者から転身した、尾張さんの功績ははてしなく大きいと思う。2012/07/01
じゃんけん
0
データ管理、活用に長けていたというより、好きなことだから出来たんだよな~2014/05/22