内容説明
天下に聞こえた「木内マジック」「木内節」―。常総学院の教え子・仁志が綴る名将の真実。
目次
第１章 「仁志は相手の動きをよく見てる！」恩師との出会い（常総学院；レギュラー抜擢 ほか）
第２章 「しみじみやれ！」木内式選手育成法（田舎モンが嫌い；ダメなヤツはいっくらやったってダメなの ほか）
第３章 「キャプテン代われ！」木内監督のチームづくり（考え方を伝える；波をつくる ほか）
第４章 「監督だったらそれくらいはできなきゃいけねえ」木内式野球術（結果論；判断 ほか）
第５章 「必要以上にあったってしょうがあんめぇ」木内流ここにあり（名将として；教師ではなく監督として ほか）
著者等紹介
仁志敏久［ニシトシヒサ］
１９７１年１０月４日、茨城県生まれ。１７１センチ、８０キロ（現役当時）。常総学院高では１年からレギュラーとなり、準優勝した８７年から３年連続で夏の甲子園出場。早大、日本生命を経て、９６年ドラフト２位で巨人に入団、攻守走３拍子そろった好選手として活躍する。９６年新人王、９９～０２年ゴールデングラブ賞獲得（二塁手）、２０００年日本シリーズＭＶＰ。０７年横浜に移籍し、０９年限りで自由契約に。２０１０年はアメリカ独立リーグでプレーしたが、故障のため同年６月で現役引退（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
13
2011年刊。現在、埼玉西武ライオンズの打撃&野手チーフコーチを務め、過去には読売ジャイアンツの一番打者として活躍した、元プロ野球選手による常総学院高校の木内監督に関する随想。木内監督のことを多少知っていないと読みにくいかと思うが、状況に応じた合理的判断が求められる木内流の野球を経験したことが選手としての土台になっていることが強調されている。文体はややこ慣れないところがあるものの、それは他の野球選手の本が口述筆記の体裁になっているからで、むしろその文体はご本人がちゃんと書いたことの証拠だと思われる。2025/03/26
みなみ
10
ジャイアンツの二塁手だった仁志選手の著作。この本の特筆すべきところは、仁志選手の野球人生のまとめや総括といった内容ではなく、取手二高→常総学院の木内監督の回想録に絞っているところ。木内監督は選手本人に考えさせ、あらかじめ展開を予測するプレーをさせる。選手に出来る見通しが立たないことは率直に言う。ときには選手にコーチ役を促しベンチ入りの見込みがないことを伝える。過酷だし、高校生には反発されて伝わらないことも多いそうだ。仁志選手が自分の野球人生の総括よりも多くを伝えたいのであろう、木内監督の魅力が伝わる一冊。2022/05/16
ゆに
6
恥ずかしながら常総学院の木内監督を知らず、地元が一緒の仁志さんの本だからと軽い気持ちで手に取った本でしたが、面白かった。木内監督は監督としてだけでなく人を育てる｢指導力｣がすごい方。｢考えてプレーする｣｢一つひとつのプレーに意味がある｣など私の仕事にも通じるような言葉を噛み砕いてかかれているのも印象に残りました。今年亡くなった木内監督、ご冥福をお祈りします。監督の意志を継いだ仁志さんのベイスターズでの活躍も楽しみです。2020/12/31
じゃがたろう
4
図書館本。木内監督は教師ではなく教育者だったこと、常に次の展開を、しかもワンパターンではなく様々な展開を予測していること、理屈を伴って説明できること、その生徒の長い人生を考えて指導していることなどなど。マニュアル人間にならないような指導。そのときは理解できなかったけど、何年か経ってからあの先生のあの言葉ってそういうことだったのかってことが自分自身にもあった。今となってはありがたいなって思うことが多い。木内監督に指導を受けた生徒は、一生の財産になっているだろう。2018/01/20
ｋｊ54
3
師に心酔しているっといった態の仁志が微笑ましい。何しろほかの指導者の名前は一文字も出てこない。今更だけど「クロカン」http://book.akahoshitakuya.com/b/B002DEKF6U の主人公の造形の多くは木内監督よっているのだなあと思った2014/05/16
