内容説明
日本人歴代最高打率、そのバッティングの極意とは。天下を取った166センチの“スラッガー”。
目次
第1章 背番号1との出会い(自ら要求した背番号1;スカウトから逃げ回っていた ほか)
第2章 大きな選手には負けたくない(気づいたころには左打ちに;ギリギリで野球部に入部 ほか)
第3章 ホームランへの熱き思い(今のままではプロで通用しない;レフトオーバーの強い打球を ほか)
第4章 監督業とは我慢すること(今もわからない三原監督の意図;まるで父親のような存在 ほか)
第5章 背番号1のDNA(背番号1は内野手に似合う;誰もマネできない背番号3の打撃 ほか)
著者等紹介
若松勉[ワカマツツトム]
1947年4月17日、北海道生まれ。北海高から電電北海道(現NTT北海道)を経て、71年にドラフト3位でヤクルト入団。公称168センチ、76キロと小柄ながら、巧みな打撃技術で打率3割を12回マークし、首位打者を2回獲得(72、77年)。78年には初のリーグ優勝、日本一に貢献してMVPに輝く。通算2062試合出場、2173安打、220本塁打、884打点。通算打率・31918は4000打数以上で歴代2位(日本人打者では1位)、5000打数以上では歴代最高。「小さな大打者」と称され、球史に名を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
31
「小さな大打者」この言葉がしっくりくる若松氏の著書。この人の性格の良さが出た本だと感じる。ヤクルトの背番号1の準永久欠番という扱いも粋ですね。一中西太の偉大さもわかる。張本氏も喝だけでは無く、他球団の選手にアドバイスをするところが流石ですね。まさか、彼と首位打者を争うとは想像していなかったでしょうが。裏方の球団関係者に感謝の気持ちを書く人は多いが、名まで明記する人は少ない。そこもこの人の大きさがわかる。イチロー同様変化球を待ってストレートに対応する理想も凄い。古田の「この人を優勝させたい監督」と言わせた!2018/05/31
Kaz
7
他人に優しく自分に厳しい人だなと感じました。文章にも若松さんの人柄が溢れています。監督としてより、監督と選手をつなぐパイプ役が適しているんでしょうね。今後はコーチとして、再びヤクルトを支えて欲しいです。2013/08/26
T.Y.
6
「小さな大打者」と呼ばれてヤクルトで活躍、コーチ・監督としても日本一になった著者の自叙伝。通用するのかどうか不安に思いながらのプロ入り、タイトル争い、優勝。少年時代から厳しい環境で育ち、いかに真剣にハードな練習に取り組んできたか。人柄がよく伝わる。打撃の師である中西太の名前がとりわけよく出てくるのが印象的。監督としては選手との付き合い方の話がもっぱらである辺り、監督よりもコーチ向きという本人談は正しいのだろう。背番号1がミスタースワローズの番号として受け継がれているという話も中々に感慨深い。2014/09/19
スターリーナイト
2
やはりバッティングは下半身の力と正しい上半身の使い方だ。飛距離へのこだわりは悪いことでわなく、体全体をつかったスイングには必要不可欠であるということが分かった。2015/11/08
lonely_jean
0
確かに、打撃は体の大きさ、ではないのかもしれない。であるとしても、打撃は天性、だとはやはり言えるだろう。3割以上の年がこれだけあったのはすごいとしか言いようがない。練習は相当したとしても、それだけで成せる技ではないだろう。三原脩監督の初日ミーティングの意味は、私も是非とも知りたい。2022/05/21