内容説明
天下の山口組を抱える兵庫県の、マル暴デカだった著者が、ボクシングジムのトレーナーになった。ずぶの素人として飛び込んだボクシング界で、戸惑いながらも数年で世界チャンピオンを育てた。王者の名は長谷川穂積。二人の絆はいかに結ばれ、10度防衛の絶対王者はどう作られたのか。かつて、刑事とやくざの不思議な関係を築く中でも、犯罪の情報をつかむために、ある意味での“信頼”を著者は得てきた。その半生が示す、未知の世界への挑み方。
目次
第1章 果てしない荒野から栄光の道は始まった(最強のチャンピオンを前にして;確信していた愛弟子の勝利 ほか)
第2章 マル暴デカは酸いも甘いも噛み分けんとあかんのや(女ができん、男の世界で仕事がしたい;「度胸があるのはええ。けど、無鉄砲はあかん」 ほか)
第3章 長谷川穂積と歩いた最強ボクシングの道(作戦がそのまま現実になったリターンマッチ;苦戦やなく作戦や ほか)
第4章 どこまでも走り続けられるのは、何でやろうな(平凡な家庭に生まれタ、ただのやんちゃ坊主やった;好きなことばかりやってきたのは両親のおかげ ほか)
第5章 人を強くして初めてなんぼ。楽な世界やない(長谷川がおらんかったら、今の私はない;常に目新しいものがあり、だから練習も楽しくなる ほか)
著者等紹介
山下正人[ヤマシタマサト]
1962年4月30日、高知県に生まれる。2歳で兵庫県伊丹市に引っ越し、今も同市に居住する。伊丹市内の小中学校を経て、81年、神戸市にある村野工業高校を卒業。同年4月、兵庫県警の警察官を拝命。現在の地域課、近畿管区機動隊、生活安全課、暴力団対策課を経て、98年3月31日付けで退職。暴力団対策課の刑事として在職中に、神戸市内の千里馬神戸ボクシングジムでトレーナーとなる。警備会社経営のかたわら、選手育成に努め、2005年には長谷川穂積をWBC世界バンタム級チャンピオンに導いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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