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ベースボール・マガジン社新書
133キロ怪速球

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  • サイズ B40判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784583101699
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

日本球界を代表するベテラン左腕・山本昌。2008年には史上24人目の200勝投手となった。83年秋のドラフト5位で中日に入団した著者は体だけは大きかったが、しかし決して才能に満ちあふれていたわけではなかった。戦力外通告におびえていた著者は何を考え、弱肉強食のプロの世界でいまもなお生き残ることができているのか。どこにでもいた“普通の”野球少年が“特別の”投手になった理由とは。プロ26年目にして初の自著。

目次

第1章 投手としてのこだわり
第2章 野球人生のスタート
第3章 転機―米国野球留学
第4章 プレッシャーとの付き合い方
第5章 わが師の教え
第6章 「遊び心」を磨く
第7章 正しい努力の方法

著者等紹介

山本昌[ヤマモトマサ]
本名は山本昌広(やまもと・まさひろ)。1965年8月11日、東京都生まれ。左投左打。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍。同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍。93、94、97年に最多勝利、93年に最優秀防御率、94年に沢村賞を獲得。2006年には対阪神戦で史上最年長となるノーヒットノーラン、08年には史上24人目となる200勝を記録した。日本球界を代表するベテラン左腕(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

39
再読。天性の素質ではなく無理の無い努力の継続と「好きこそものの上手なれ」で大成した200勝投手の自伝。以前から「この文体、何も特別なものは無いのに胸に残るな」と気に留めていたシーラッハの本の読了後、唐突に開いた。直球は133キロでいい。ここ一番でピンポイントに決められるコントロールがあればそれで三振を奪える。あとはカーブと無名のマイナーリーガーから教わったスクリューボールで武器は十分。大きく振りかぶるワインドアップは美意識、顔の前で構えるセットポジションは理詰めの実用性。昔と今の折衷。何かうっすら見えた。2016/08/19

Y2K☮

30
本書に書かれていた「努力の続け方」を長年継続している。たとえば毎日100頁本を読むことに決めたとしよう。体調が悪い忙しいなどの理由で難しい日もある。そこで「今日はいいか」ではなく「じゃあ10頁読もう」に切り替えるのがポイント。著者を大成させたスクリューボールとの出会いも興味深い。ラジコンカーという趣味が身体のメカニックを学ぶきっかけになったことも含め、人間どこにブレークのチャンスが潜んでいるかわからない。だからこそ日々感性のアンテナを伸ばし、即座に反応できる己でいよう。私の小説も133キロ怪速球を目指す。2021/03/02

Kaz

15
派手さはないけれど、地道にというよりは原寸大で肩ひじ張らずに生きてきた人。人柄の良さが文章のそこかしこにあふれています。「小さな努力を長く続ける」ことができるのってすごいです。2014/08/28

ニックス

13
中日が誇る投手山本昌が現役時代でかつ200勝を達成した直後ころに書いた本。私がこの投手が現役のころ、なぜ130キロ代のストレートなのにこんなに生き残れたのだろうと思っていたけど、文書を読んでいくと、山本昌の人間力があることに気づかされ、人の好さが現役を伸ばしたんだと感じた。そして山本昌がお世話になった監督について講評があるけど、星野監督めちゃくちゃ怖かったんだなと改めて思った。結局50歳まで投げ続ける。すごい。星4.52023/11/17

寝落ち6段

8
巨躯から投げられるボールの速度はせいぜい135km/h。胸をはって大振りの変則気味なスリークォーターで、188cmなのにかなり体を曲げて投げる。どうしてそんな投手が50歳をこえてプレーし、200勝を達成できたのか。振り返れば人生のターニングポイントで、しっかりとやるべきことを考え、やるべきことをしているのだ。そのためには、自分のストロングポイントを見定め、不足していること知る、自己分析が大切である。更には、その努力が正しいのかも考え、しっかりと周囲の助言を自分事として飲み込める謙虚さも必須なのである。2020/08/05

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