内容説明
著者は正統派の歴史学者だが、6歳のとき、父親からスコアブックをプレゼントされてからというもの、連日ラジオを聴きながら地元ブルックリン・ドジャースの試合を克明に記録し続けた、女性にはめずらしい筋金入りの野球マニアとして成長する。その小さな赤いスコアブックのおかげで培われたストーリーテラーぶりが存分に発揮された本書は、野球史、アメリカ史、自分史というまったく異なる3分野のストーリーを、さらりとまとめあげ、古き良き時代のアメリカを象徴する「家族の顔」を鮮やかに浮かび上がらせた珠玉の一冊。
著者等紹介
グッドウィン,ドリス・カーンズ[Goodwin,Doris Kearns]
ピュリッツァー賞歴史部門賞を受賞している。受賞作No Ordinary Timeは、『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに入り、ほかにもThe Fitzgeralds and the KennedysやLyndon Johnson and the American Dreamなどの著書が、やはりベストセラーとなっている。大統領や政治家の自伝を得意とする、まさに正統派の歴史学者だが、彼女の才能はそれに尽きない。生来の人なつっこさと並外れた話術を備えるグッドウィンは、講演はもちろんのこと、テレビからも引っぱりだこ
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感想・レビュー
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yyrn
20
1949年、熱狂的なブルックリン・ドジャーズファンの父に連れられて初めてエベッツ・フィールドに足を踏み入れ大感激の6歳の女の子が、後の歴史学者でピュリッツアー賞受賞作家ドリス・カーンズで、連日ラジオ実況に聞き入りスコアブックに克明に記録し続けたことがストーリーテラーとして役立ったと回顧しているw。この本では1955年にワールドシリーズでヤンキースに勝って初優勝するまでの悔しい日々(リーグ優勝はそれまで7回もあったのにWSでは一度も勝てず、毎度「来年があるさ(Wait Till Next Year)」と⇒2025/04/03
yyrn
4
後に歴史学者となる筋金入りの野球少女の目を通して語られる50年代のアメリカ野球。野球とともに生活があり、生活の中に野球があった時代の懐かしい日々。野球好きの方にぜひ読んでもらいたい。2013/05/13