内容説明
武術がその本来の目的から離れ、独自の意味と内容を持った武芸として成立したのは近世初頭の頃である。その代表的なものに柳生新陰流がある。この流派が示す修行の目的は「機(気)を見る心」の養成である。近世武芸論では、おおむねこのような「気」を中心課題としている。果たして「気」とは何なのか。武道を通じてそのような「気」を身読することが、著者の当面の課題である。そのような「気」をテーマとした武の世界を素描してみたい。
目次
第1章 武道と生きる力(「たたかいの意味」;武の復権をめざして;非日常としての武道)
第2章 武道の「場」が意味するもの(間・場・気について;「身を捨てる」こと;「プレッシャー」と「気」 ほか)
第3章 二十一世紀にむけて(二人の先人に学ぶ―嘉納治五郎と山岡鉄舟;大自然から学ぶ;古流の「型」から学ぶ ほか)
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