内容説明
小兵ながらも常に前進!関取から初の代議士となった旭道山が歩んできた道のりを赤裸々に語る。
目次
第1章 誕生、徳之島での生活
第2章 何も知らずに相撲界へ
第3章 関取を目指して
第4章 十両、そして幕内へと昇進
第5章 小さな体で三役へ
第6章 代議士として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
13
大相撲の元小結で国会議員も務めた旭道山の自伝。同じ小兵力士の立場から見た舞の海評や取組の映像を観てのID相撲ともいうべき相撲の徹底的な研究、兄弟子の立場から見た旭鷲山ら黎明期のモンゴル力士、そして選挙に出馬した顛末といった辺りが印象に残る。2020/03/20
ピオリーヌ
5
大島部屋創成期の稽古の凄まじさはよく聞くところだが、無論そのエピソードが出てくる。朝四時起きで部屋稽古、立浪部屋→春日山部屋→安治川部屋→大島部屋と走って移動してそれぞれ稽古。巡回コースが何種類があったという。昭和63年夏巡業、北海道栗山での話がいい。旭道山は十両に上がった頃。本土俵で申し合いをしていると、横綱が呼んでいると呼び出しに呼ばれ、グラウンドに行く。すると何と横綱北勝海がほうきで土俵を掃いている。天下の横綱が山稽古の土俵を作っている。そこに現れたのが千代の富士。散々可愛がられた旭道山。2020/06/04