内容説明
ラジオの普及とともに歩んだスポーツ中継アナのパイオニア!ヒトラー統治下のベルリン五輪、大横綱・双葉山の69連勝、終戦の「玉音放送」…激しく揺れ動いた戦前という時代をマイクの前の語り部として駆け抜けた“親分”山本照が時代に問いかけたものは何だったのか。後輩ジャーナリストが活写した異色ノンフィクション。
目次
跳んだ!世界新記録だ!
花祭りの里
新聞とラジオ
ロサンゼルス・オリンピック
アナウンサーとしての日々
「ヤブ入り」放送事件
ベルリン五輪への道
オリンピック前奏曲
日本中が熱狂した
名放送「前畑がんばれ!」の裏で〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ピオリーヌ
10
平成9年の刊。山本照は昭和戦前期にスポーツ中継、特に大相撲中継で活躍した名アナウンサー。明治35年生まれ、平成10年の没と刊行時点で存命であり、著者は直接本人に何度もインタビューしている。相撲ファンにとっては、VHS(後にDVD化)の「昭和の名力士」双葉山でのインタビュー映像が印象深いだろう。最晩年にいたるも記憶は極めて鮮明で、平成初期にあって戦前の相撲界、スポーツ中継を知る生き字引として活躍されていた。本書では、山本照が現地で実況したベルリン五輪の熱狂、あの「前畑がんばれ」の放送秘話等が2023/08/03




