内容説明
日本人として八卦掌四世伝人を印可された著者が長年の研鑽を世に問う本格八卦掌の書。日本柔術にも通じる八卦掌の一面は拳を主体とした武術技法とは異なりその掌の威力を充分に示す。実技編では基本と鍛練、套路、擒拿術、散手、截脚法、十二跌、八卦掌六十四路散手。伝承と理論編では歴史、基礎理論、八卦掌と健康、八卦掌の秘訣などを紹介。
目次
第1部 実技篇(八卦掌の基本と鍛練;八卦掌の套路;八卦掌の散手;八卦掌の擒拿術;八卦掌の截脚法;八卦掌十二跌;八卦掌六十四路散手;八卦掌の武器法)
第2部 八卦掌の伝承と理論(八卦掌の歴史と伝承;八卦掌の基礎と理論;八卦掌と健康;八卦掌の秘訣;八卦掌のふるさとを訪ねて)
感想・レビュー
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Sakie
10
先生にお借りした。八卦掌は習得人口が少ないうえに流派があるので、的確な本を教えてもらえることはありがたい。さて、文章化しうる情報も少ない中で、開祖菫海川から著者に至るまでの歴史の他、主は套路と練習法の図解。既知の動きは理解が深まるが、知らないことがまだまだ多い。『行走すること竜の如く、回転すること猴の如く、換式すること鷹の如し』。『掌心は空なるを要し、胸心は空なるを要し、足心も空なるを要す』。武術と健康法は古来厳密に区分されるものでないと確信するようになった。どちらも、人としての生き延びる力を育てる術だ。2020/09/04