内容説明
“ファーム”の果たす役割は大きいといわれるが、それだけに、運営の難かしさもさまざまにある。一軍から降りてくる選手を、早く復調させて再び送り出さなければならないし、一方では、次代をになう選手の教育もすすめていかなければならない。このように、選手それぞれに異なった指導方法が必要とされる中、二軍の実態は、どうなっているのだろうか。また球団関係者は、どのように対応しているのだろうか。本書は、プロ野球二軍の選手や関係者を、これまで人知れず丹念に探ってきた著者が、400人にもおよぶ厖大な取材メモをもとに、二軍をあらゆる角度からとらえて今後のあり方を問う、異色の書き下ろしノンフィクション!
目次
1 桑田真澄に見る若者像
2 新人さまざま、二軍教育のむずかしさ
3 荒木大輔の再起とヤクルト二軍の功績
4 ファームを支えてきた人びと
5 スカウトとファーム
6 二軍の監督、コーチ
7 寮長の仕事
8 二軍から一軍へ這い上がった選手たち
9 二軍を活用した名監督たち
10 フロントの役割と二軍のあり方