感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
228
巻頭は、今にわかに脚光を浴びることになった太田大八。実にいろんなタッチの絵があるが、『のぼっていったら』の抽象の線、『まほうこうじょう』のシュールレアリスムを思わせる不思議な造形などがとりわけ目を引く。日本の風景や神話・伝承を描いても上手い。次いでは井上洋介。『くまのこウーフ』くらいしか知らなかったが、この人も独特のタッチである。続くのは片山健。この人の絵本は未読だが、『迷子の独楽』などはぜひ読んでみたいものだ。画風はやはり独得。そして、あべ弘士。この人も未読。動物の絵と構図に特質がありそうだ。⇒2025/05/22
遠い日
8
片山氏、あべ氏、村上氏の名前に惹かれて。だが、大御所、太田大八さんの記事、ことばにとても心動かされる。長く絵本、児童文学に携わってきた方らしい重みと描くことへの熱意。読み切れないほどたくさんの作品を手がけていらっしゃるけれど、辿ってみたいと思わせられた。あべさんの骨太な来し方は存じてはいるが、やっぱりおもしろい作家だ。巻末に付された全著作リストは、なんとも目の毒。2014/01/13
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- 電子書籍
- マーガレット 2019年6号




