出版社内容情報
〈砂丘〉シリーズをはじめ、「Ueda-cho(植田調)」という独自のスタイルで新たに国際的注目を集める写真家・植田正治(1913-2000)。その写真家としての豊かな人生を辿る。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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「パパとママとコドモたち」と題する写真が何十年と僕の脳裏に焼き付いて離れない。不思議で奇妙でノスタルジックで何となく不気味な一枚。これが植田調の演出作品だ。その舞台裏や植田が意図したことを知り、魔法が解けた。まんまと植田の遊び心に踊らされたのだ。植田はその後、尊敬する作家から影響を受け、「童暦」「出雲」「松江」等ふるさと山陰の子供たちや失われゆく自然を撮り続け、一時はヨーロッパへ撮影旅行を敢行して写真の可能性を広げていく。ベス単写真も味がある。ただ全貌を知っても僕にとっての植田はやはり弓ヶ浜の頃が一番だ。2025/08/15
たくさん
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戦前から21世紀まで長い間淡々と活動された感じが見受けられるMOOKに出合いました(?)。父母や嫁がとても美形ながら正治自身はボケっとした感じで、子供には面白がられる感じで、土門拳のような力強さとか、木村伊兵衛のような紳士で女性受けがまだするという感じでもないという先入観ながら相手を構えさせないほんわかした感じの写真が面白いです。好きなんだろうな。植田氏。2025/08/17
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