出版社内容情報
時代を超越したアクティブなアーティストとしての人物像を生涯を通して紹介し、「世界のムナカタ」になるまでの画業の変遷をたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoko
18
図書館本。『棟方志功作品集』の近くで発見。作品集に載っていなかった『二菩薩釈迦十大弟子』が載っていて満足。これがチヤさんが東京の空襲から板木を守った作品!と自然にテンションが上がった。棟方志功が人たらしだったこともよくわかったし(あの笑顔が大人になってできる人はそういない)、チヤさんのお顔も写真で見れて満足。草野心平の詩『わだばゴッホになる』も良かった。2024/06/21
kaz
2
若い頃からの才能そのものが凄いが、民藝に出会ってからの爆発には驚かされる。図書館の内容紹介は『時代を超越したアクティブな板画家・棟方志功。その人物像を生涯を通して紹介し、「世界のムナカタ」になるまでの画業の変遷をたどる。松木満史、赤城チヤらのコラム、棟方志功に会える美術館なども掲載』。2023/12/06
渡辺 にゃん太郎
0
棟方志功の宗教を対象にした作品の奥深さについては未だによく分かっていないが、それ以外の作品(瞞着川版畫巻、歓喜自板像など)は本人の人柄が出ているようでとても親しみやすかった。芸術に疎いのでリトグラフや裏彩色などの技巧には感心したし、雑誌いっぱいに載せても溢れてしまう富樓那と舎利弗には圧倒されるし、ぜひ日本民藝館に実物を観に行こうと思った。そして「瓔珞譜・大和し美し版畫巻」が国画会展に初めて持ち込まれた時の係員の気持ちを察し、柳宗悦に抱き着く棟方志功を想像したい。2025/05/11
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- 和書
- 図書館の子 光文社文庫