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出版社内容情報
現代人の不安や孤独、痛みに寄り添い作品を描き続けた画家・石田徹也。2023年に生誕50年を迎えるにあたり、石田の生きた時代とその画業の展開を、代表作とともにたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
45
一度見たら忘れられないー石田徹也の絵はそんな絵だと思う。私は彼の死後初めて練馬美術館で作品を見て、ああ、Social Realismの画家が日本にもいるのだ、と喜び、そしてすでに亡くなっていると知りがっかりした…。日本社会の画一性、孤独を風刺的に描いた初期の作品は特にわかりやすいと思う。たった31年の人生だったので晩年というのは辛いけれど、諦めや死(大地や子宮への回帰)を感じる作品に、強く胸を打たれ、彼の「サイレントウォッチャーだった」というアートディレクターの冷たい文に怒りを覚えました。2024/02/09
くさてる
21
この方の絵を初めて目にしたのは大槻ケンジのエッセイ集の装画だった。独特という言葉では語り切れないような世界観がちょっと怖いほどの迫力。まとまった形で見ることができて良かったけれど、やはり、このさきの世界を見たかったという思いは捨てきれない。2023/12/09
Tadashi_N
9
閉塞した時代の自己表現。2023/12/24
チェアー
6
知っていたようでまったく知らなかった作家をほんの少し見ることができた。鈍器で殴られ続けるような感じだった。心の奥の方がどーんどーんと殴られ続けていた。死ぬよね。死なないで。死ぬよ 2023/08/13
遠い日
5
どこで初めて目にしたのだっただろう。記憶に灼きつくとはこういうことをいうのだと思います。一目見たら忘れられない強烈なインパクト。怖い、気味が悪い。でも、目を逸らすことができない、そんな感じ。身のうちにぞわぞわしたものが宿ります。2023/12/15