出版社内容情報
怪談や神話について多数の著書を遺し、日本人のこころを世界に伝えた小泉八雲。その八雲の目を通して、日本文化の深層を見つめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
53
ギリシャで生まれ、フランス、アメリカなどを経て、「古事記」に出会い、魂が導くように日本へと辿り着いたラフカディオ・ハーン。スサノオの詠んだ日本最古の和歌からもらい、セツの養祖父・稲垣万右衛門はハーンに「八雲」と名付けた。朝ドラ「ばけばけ」のおかげで大好きな八雲の特集号や復刊が多く、知らなかった八雲の背景や作品に触れていけるのがたまらなく嬉しい。2025/11/24
たまきら
49
時に異邦人がより、他国を深く理解するときがあると思う。外部から眺めることができるからなのかもしれない。小泉八雲について読むとき、その思いが深くなる。最近だとアレックス・カーかな…日本を理解し、語ってくれる外部の目を大切にしたいです。2024/08/02
鯖
19
写真がいっぱい盛りだくさんでヘブン先生の生涯をたどる本。とっ散らかってる感はあるけど、説話集や伝説や怪談ってそういうとりとめのなさこそがいいと思っているので、小泉八雲にはあっていてよいのかも。八雲が翻訳した日本のお伽話、一休さんの鼠を足のつま先で書く話の原型みたいなのが入ってて興味深い。版画も味があってとってもよい。角川ソフィア文庫の「新編日本の怪談」で読めるようなのでメモしとく。2025/12/07
shinano
13
小泉八雲についてそこそこに知るひとには良い一冊と思える。写真構成の雑誌だから、写真の解説と本文とが重複しすぎて八雲情報に物足りなさを感じる。この一冊の編集者の力不足か。両頁にわたる見開きにしてしまった写真が『写真』としての魅力を損なうものがいくつかあり残念だった。八雲の復習とその生きてきた時代と場を彷彿するには良い手引き写真雑誌とは感じる。2024/10/08
joyjoy
12
安田登氏の「耳なし芳一と能」が一番の収穫。八雲の「耳なし芳一」を「日本の面影」が失われた瞬間を描いた物語と説く。こんなふうに解釈できるんだ!と新鮮だった。 加賀の潜戸、賽の河原の見開き写真もあり、夏に久しぶりに訪れたときのことも思い出せた。「自然は過ちを犯さない。生き残る最適者は、自然と最高に共存できて、わずかなものにも、満足できるものです。宇宙の法則とは、このようなものです。」表紙見返しにあった言葉、覚えておきたい。2024/12/31
-
- 電子書籍
- ベロベロベェ クイーンズセレクション
-
- 電子書籍
- 【分冊版】やまとは恋のまほろば 新装版…
-
- 電子書籍
- 暗闇のシーク【分冊】 3巻 ハーレクイ…
-
- 電子書籍
- 完全版 少女奇談まこら(3) 電撃ジャ…




