出版社内容情報
無名の工人たちの手によって生まれた「民藝」の美を提案した柳宗悦(1889-1961)。没後60年を記念し、日本民藝館所蔵の名品を中心に、柳の眼が見出した民藝を収録した決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある内科医
29
図書館より、図書館ならではの本。柳宗悦も民藝運動も存じませんが、何となく美しさを感じながらパラパラ。2022/02/12
荒野の狼
5
柳宗悦の生涯の紹介と、柳が収集した民藝作品を分野別に掲載したムック本。柳が開設した日本民芸館には公式ガイドブックはないが、本書は民芸館が所蔵する作品の紹介にもなっている(ちなみに民芸館では常設展示はあるが、展示作品は所蔵品のごく一部)。本館の向かいは公開日が限られているが、本書ではその内部の写真も掲載p14.民芸館を訪れると、展示作品に解説はほとんどなく、これは直感で感じて欲しいから意図的であると、民芸館には説明がある。これを裏付ける柳の言葉が本書にも掲載。2023/09/04
くり坊
3
柳宗悦による「民藝」という美的センスのフィルターを通した「陶磁器」「漆工」「木工」「金工」「染織」「人形」など…通底する何かを写真から感じる。彼にはブレない価値基準があったという「証」だと感じた。そして、その視野はアイヌ工芸、朝鮮工芸、英国のスリップウェアにまで及ぶ。一度、日本民藝館 https://mingeikan.or.jp/ に行ってみたくなりました。2023/12/18
Koki Miyachi
2
柳宗悦の評伝かと思いきや、本書は日本民藝館の紹介とも言える本。初代館長である柳宗悦の民藝コレクションだからこそ、柳の美意識や審美眼のエッセンスは日本民藝館のコレクションそのもの。大判の写真と日本の民藝と柳宗悦に関する評論も豊富で充実。2024/09/06
kaz
2
実物を見るのには及ばないが、写真を眺めるだけでもその美しさが伝わってくる。無名かもしれないが、使う人が良いと思って使っているものは、やはり良い。図書館の内容紹介は『無名の工人たちの手によって生まれた「民藝」の美を提案した柳宗悦。没後60年を記念し、日本民藝館所蔵の作品を中心に、その生涯を通じて追求した美の世界を紹介する』。 2022/05/14
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