出版社内容情報
日本各地の自然や風景がモチーフになった「型絵染」の代表作の数々と、芹沢が収集旅行で求めた美術コレクションを選りすぐり、日本の伝統にねざした豊饒な芸術世界を展望する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
59
芹沢銈介は実家にひらがなの壁掛けがあり馴染み深いです。幼児だった頃、静岡市の美術館に行ったことがあり、うっすら記憶に残っています。ぜひまた行ってみたいと思います。美しい写真で、彼の仕事の数々を振り返ることが出来ます。沖縄県のパート、この赤、このかたち、好きです。ページをめくって、見たことがあるもの、まったく知らなかったもの、でも目になじんでいるような気がします。寄稿も往時を知る人たちの思いが伝わります。彼の作品がどのように生まれてきたのか、ヒントが散りばめられているようです。2021/11/09
荒野の狼
8
本書は静岡市立芹沢銈介美術館の監修による160ページの全カラーの本で、作品のカラー写真が豊富であり図録といってよい内容。体裁としては日本の各地方に関する作品を紹介したものが軸になった4章に分かれている。たとえば、関西地方では、大阪フェスティバルホール緞帳を紹介しているが改築に伴って現存していないと解説p95)。2022/05/16
遠い日
7
民藝ってやっぱりどこか馴染む。用の美を追求したものだから当然と言えば当然ですが。芹沢銈介の残した仕事の数々。色のセンス、デザインの妙、心の奥をくすぐられます。何より染色の粋なのに、しっとりとした味わいに惹かれてやまない。2022/03/21
すのす
3
静岡の芹沢銈介美術館で購入。作品とエピソード、ゆかりの地などがふんだんに盛り込まれ、いろんな楽しみ方ができて良い!2024/08/18
frigo
2
フォルム、色、デザインを堪能しました。 寄稿はもちろん、職人さんが好き、という言葉や身近な人たちに残した言葉、グランパレにまつわるエピソードなど、読み応えあります。2021/11/10