出版社内容情報
今年没後60年を迎え食の巨人が探求した家庭料理と、独学で創作した芸術作品の魅力をクローズアップ。断固とした美学を貫いたマルチクリエーターの流儀とセンスが学べる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャズクラ本
8
・この本に撮影された料理は、魯山人と親交の深かった料亭 名古屋八勝館のもの・文は作家 山田和・若い頃、竹内栖鳳の画に惹かれ、栖鳳と知己を得る・良寛にも心酔・李香蘭(山口淑子)とその夫 イサム ノグチを可愛がる・昭和二年、ピカソが魯山人を激賞。その後渡欧し、ピカソ、シャガールに会う・人間国宝は一貫して拒絶。2019/09/03
遠い日
7
断片的にしか知らなかった魯山人の仕事、人生。幼少期は大変厳しい環境に育ったが、そのようなことも含めて、自分の美の追求に全てを振り替えていった力強さは、魯山人の生来の性質なのだろう。器も、料理も、どちらの美も極めていった天性の才能。2019/09/22
荒野の狼
6
別冊「太陽」というと複数の執筆者によるムックというイメージであるが、本書は、青柳恵介が4ページの「北大路魯山人の仕事」を書いている他は、すべて山田和(かず)が執筆しており、山田の単著と言ってよい。魯山人の生涯をまとめた14頁の一章を読むと、波乱万丈の豪快な一生が追えるが、魯山人本人や家族の写真は少ない(イサム・ノグチと山口淑子夫婦との写真などが掲載p138されるがすべて白黒)。星岡茶亮と星岡窯は独立した章で解説。2021/05/18
A久
2
魯山人の作品を載せた雑誌。 魯山人については全く知らなかったので、来歴や彼の哲学を知ることができた。2020/03/04