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別冊太陽
南方熊楠 - 森羅万象に挑んだ巨人

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  • サイズ A4変判/ページ数 159p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784582921922
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C9445

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

87
大判の本なので写真や図解もキレイだった。彼の略歴を読んでいたのでほとんどそれらに目を通しただけ。それでも彼の博覧強記と旺盛な好奇心と集中力、研究の深さに驚いた。明治の頃単身でアメリカに飛び研究を続けた情熱はいくら語っても尽きぬと思う。宮武外骨、柳田国男といった人とも交友があり自然科学だけでなく民俗学や風俗にも通じていたようだ。おおらかな彼のような人物こそ今の日本に必要ではないかと感じる。彼に関する本、もうすこし読んでみたい。2018/12/17

今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺

70
写真が見たいだけで借りて来たが、水木しげる『猫楠』を再読した勢いで文章も大半読む。さすが別冊太陽、とにかく写真や図版が綺麗。漫画に描かれていなかった情報も面白い。私が興奮したのは熊楠の父・弥兵衛が大番頭を勤めていた福島屋に勝海舟や坂本龍馬が逗留した事実。おまけに弥兵衛は三浦休太郎(新撰組VS海援隊・陸援隊の天満屋事件でお馴染み)にも面識がある。幕末だなぁ。そんな南方熊楠は昭和16年まで生きてたのだなぁ。しかし牧野富太郎は熊楠の植物研究を評価していないという話も面白い。思えば2人とも金持ちのボンボンだよな。2013/12/29

なお

44
『われは熊楠』を読み南方熊楠をもう少し知りたくなった。先日、NHKワイルドライフ『牧野富太郎と南方熊楠が見つめた自然』を視聴し、熊楠が魅了された粘菌を見る。動物でも植物でもなく色鮮やかに変形する不思議な生き物だった。熊楠の学問修業は古今の書物を書写し、繰り返し読み記憶する事。大学等を卒業することなく、自学自習して専門誌に寄稿し「無学位の学者」として生きた。民族、思想、宗教までも探求する中で、森羅万象のつながりを見たのかもしれない。熊楠の事を知るのは容易ではない。熊楠自身も自分が何者かを考え続けたのだから。2024/07/10

にし

40
時に写真は文字よりも雄弁です。熊楠が見た森の中の小宇宙を写真で掲載。ムラサキアミホコリの子実体、文では表現出来ない美しさです。標本や直筆の書や図も沢山で没後七十年の記念号ですが今でも苔深い熊野の森で熊楠が植物採集している様に思えてしまう。熊野の森へ熊楠先生に会いに行きたいな。2014/08/14

21
熊楠が標本をいれて、昭和帝に献上した箱がキャラメルの箱で怒られたというエピは知ってて、でも12粒キャラメルが入って、今も100円で売られてる大きさの箱だと思ってたんだけど、こないだテレビで見たら、ミカンのダン箱くらいの大きさだったんだね。まさに当時のお中元用の滋養強壮のための贈答品だったんだろうなあ。「粘菌110点をダン箱11箱にいれて」とあったので、そらそうだ。ずっと粘菌を1つずつ、ちまっとキャラメルにいれてると思ってて、昭和帝の「南方はあれでよいのだ」という御言葉も含めて、かわええなあ…ってなってた。2019/02/02

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