感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
25
大和和紀先生の『イシュタルの娘』を読んだ時、主人公の於通が書を評する時に「男らしさ/女らしさ」という概念を持ち出すことに違和感を感じたのですが、少なくともこの本では書を「男らしさ/女らしさ」で評してはいません。この本によると、仮名のことを女手ともいう理由は、「女性が使ったことが由来とも、女性が考えた字だからとも言われ、定まった定義はありません。ただし、女性はほぼ仮名を使っていたと考えてよいと思います。男性は漢字と仮名の両方を使いました。女性に出す手紙はもちろん仮名で書きました。」(174p)とのことです。2021/05/11
5
3
別冊太陽は大判なのが良いよなー。このサイズを存分に利用してくれるから、わかってるよなぁ。達筆な人は皆恐ろしく精密なバランス感覚を持っているのがわかる。藤原道長の関白記を見れたのは嬉しい。藤原行成・隠元隆琦・三井親和の書が好き。2015/03/12